どうも、あらきっぺです。
2026年4月12日に、第39回アマチュア竜王戦滋賀県大会に出場いたしました。予選は連勝で通過しましたが、決勝トーナメント1回戦で敗退となりました。
今回は、この大会の模様を振り返ってみたいと思います。
大会に向けた準備
今回の大会の持ち時間は、25分切れ負け。決勝戦のみ20分30秒です。基本的には切れ負けの将棋を指すことになるので、将棋ウォーズや将棋クエストで3切れや2切れなど、短時間の対局はそれなりに取り組んでいました。
また、およそ一ヵ月前に出場した大会にて、
・詰みを読み切る能力が低い
という致命的な弱点を抱えていることが分かったので、詰将棋や詰めチャレを取り組む時間を増やしました。
他の勉強方法に関しては、これまでと特に変わらず、といったところです。ただ、詰将棋系の勉強方法に時間を費やしたことで、棋譜並べを行う時間が減ってしまったところはありました。
大会の模様
予選は連勝で通過しましたが、冒頭にも述べた通り、一回戦で敗退となりました。順に振り返ります。
◆予選1回戦 (後手番)

(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)
序盤は研究通りで、戦いが起こった時点では既に優位を得ることが出来ました。しかし、60~70手目でそのアドバンテージを溶かしています。
終盤も勝ち方が乱調で、スマートに仕留めることが出来ませんでした。ただ、110手目辺りから残り時間が1分半を切っていた状態で指していたので、この辺りは仕方がないかもしれません。
また、寄せに至る過程の中でも問題を感じた場面がありました。

対局中は上図の局面を迎えたとき、攻め駒の数が少ないので形勢に自信を持てていなかったのですが、実際には居飛車が-1000近く良かったそうです。ちょっと悲観しすぎていますね。
◆予選2回戦 (先手番)

(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)
序盤は作戦勝ちでしたが、敵陣の攻め方が変調で、旗色の悪い決戦策を選んでしまったようです。中盤の大局観が正しくありませんでした。
終盤でしっかり着地が決まっているのは良かったですが、内容としては相手の受け間違いにより運良く勝てたという将棋で、いろいろと課題を感じました。
◆決勝トーナメント1回戦 (後手番)

(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)
序盤は研究通りで、中盤に入った時点で-200ほどの局面を作れました。ただ、本局の岐れは未経験の進行だったことから習熟度が浅く、上手く指しこなせていない感触がありました。
また、この将棋も中盤の要所でミスが出ていました。

この局面は①☖7五飛②☖4四飛の二択で、後者の進行は自信が持てないので前者が勝るという判断になりました。それは正しく読めていたのですが、ここから☖7五飛☗7六銀☖5五飛と進めたことで、一気に形勢を損ねることに。
正解は☖7五飛☗7六銀☖7四飛で、こうすれば先手は7六の銀が少し使いにくいので均衡を保てていました。対局中は7四に飛車を戻せることを見落としており、このミスが致命傷となりました。☗7六銀と引かれたところで改めて時間を使えば発見できた可能性はありますが、25分切れ負けということもあり、タイムマネジメントを優先したことが仇となってしまった感じです。
加えて、そもそも上図の局面がすでに嬉しくない事態になりつつあるので、そうした局面になっていること自体が問題とも言えます。
雑感
全体としては、序盤は特に問題はなく、終盤も優勢な状態になれば、きちんと勝ち切ることが出来ていました。また、詰みを読み切る部分や敵玉に詰めろを掛ける段階の領域はほぼミスがなく、この辺りは詰将棋系の学習を多めに費やした効果が出たのかなと感じています。
問題は中盤のパフォーマンスで、特に中盤後半のパフォーマンスが壊滅的でした。全ての将棋でその部分が崩れているので、早急に対処しなければならない課題です。なかなか中盤の強化は手応えのある学習方法を見つけられていないのですが、基本的には大局観を磨く方向性の学習で対処したいと考えています。ひとまず、棋譜並べの量を減らなさいようにしたほうが良さそうですね。
経験が足りていない?
ところで、将棋の対局は持ち時間を設けることが殆どですね。そして、これの多寡によりパフォーマンスが変わるのは自明かと思います。筆者の場合、基本的には持ち時間が長めの対局のほうがパフォーマンスが高い傾向があります。
なお、話を進めやすくするため、便宜上それぞれの持ち時間の対局を、以下のように分けるとします。
・30分以上ある対局(ディープ)
・15分~25分ある対局(ミドル)
・5分未満の対局(ブリッツ)
基本的に筆者は、将棋の実力を高めるためには、考える時間を多くする練習を重視したほうが良いと考えています。ゆえに、定期的に行う研究会はディープが多く、そうした対局はパフォーマンスが向上している傾向もあります。
ただ、ディープばかり指していると短時間の将棋に対応できなくなったり、直感が鈍ってしまう懸念もあります。そのため、ブリッツも毎日取り組むようにしています。最近クエストで九段に昇段したので、客観的に見ればブリッツもパフォーマンスが悪いわけではないと思います。
将棋クエスト「2分」で九段になりました。コツコツ続けていると成果が出るものですね。
— あらきっぺ (@burstlinker0828) March 31, 2026
これからもマイペースで棋力向上に励みたいと思います💪 pic.twitter.com/wmmuJfh9XB
ただ、どうもミドルのパフォーマンスが悪く、これに関しては力を出し切れている感触が持てていません。長い将棋と短い将棋を両方取り組んでおけばバランスが取れるだろうと思っていたのですが、実際にはそうでないようで……。そして、基本的にアマ大会はミドルの将棋が殆どです。
今年に入ってから自分の棋力が劣化しているようには思わない(むしろ技術が向上している部分もあると感じる)のですが、少なくとも今年は大会で結果がまるで出ていないので、何かしら問題があると言わざるを得ません。ミドルの練習量が不足している気がするので、とりあえずそれを増やすのが先決でしょうか。次の大会まではしばらく時間があるので、上手く調整したいと思います。
また、最後になりましたが、大会の運営に携わってくださった関係者各位に、厚くお礼申し上げます。お陰様で、快適な環境で対局に専念することが出来ました。選手としては、とてもありがたい限りです。今後ともよろしくお願いいたします。
それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!
