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第16期加古川青流戦アマチュア選抜大会の出場記

どうも、あらきっぺです。

2026年3月7日に、第16期加古川青流戦アマチュア選抜大会に出場いたしました。結果は一回戦敗退、その後の敗者交流戦では準優勝でした。

今回は、この大会の模様を振り返ってみたいと思います。

大会に向けた準備

今回の大会の持ち時間は、25分切れ負け。ただし決勝戦は30分30秒です。基本的には切れ負けの将棋を指すことになるので、将棋ウォーズで3切れや10切れの対局を普段よりも多くこなしていました。

また、他の取り組みとしては

・詰将棋(7手~30手くらい)
・棋譜並べ(dlshogiか氷彗の棋譜)
・定跡の研究

主に、こういったことを取り組んでいました。

大会の模様

この大会は予選はなく、いきなりトーナメント戦が始まります。過去の経験から、初戦で勢いをつけられるかどうかが大事なことは分かっていたのですが……。

◆トーナメント1回戦 (先手番)

トーナメント1回戦の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

75手目辺りで評価値がガクンと落ちています。これは時間切迫から、まとまった読みを入れられないまま指していることが要因です。本局はかなりの力戦形で、序盤で時間を使い過ぎてしまいました。

それでも勝勢の局面は作れましたが、着地を決める部分で正解が見つけられませんでした。

一つ目の逸機は、この局面。ここは☗7三金から入れば詰んでいました。敵玉は5筋方面が広そうに見えるので対局中は「多分、詰まないな」と思ってしまいました。3手目に☗8五桂と打てば、思ったよりも狭いんですね……。

二つ目の逸機は、この局面。これも敵玉が詰んでいるのですが、発見できませんでした。二回も詰みを逃しているようでは論外ですね。

もう少し持ち時間を残していれば、この二回の詰みのどちらかは見えていたような気もします。ちょっと25分切れ負けに適応できていなかったですね…。

◆敗者交流戦1回戦 (先手番)

敗者交流戦1回戦の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

敗者交流戦は、持ち時間が20分切れ負けとさらに短くなります。先程の教訓を踏まえて、今度は駒がぶつかるまではガンガン飛ばすことにしました。この姿勢が奏功したのか、中盤後半以降のパフォーマンスはかなり良かったです。この割り切りを初戦で出していればなぁ。

◆決敗者交流戦2回戦 (後手番)

敗者交流戦2回戦の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

途中まで順調にリードを広げていましたが、直感でバシバシ指し続けた結果、評価値がどんどん悪くなり泥仕合になってしまいました。時間の使い方に難しさを感じた一局でした。

また、この将棋は途中の形勢判断もおかしく、上図の局面で自分がはっきり優勢だと認知できていませんでした。どうも切れ負けで残り時間が切迫すると、相当にパフォーマンスや感覚が悪くなってしまうようです。

敗者交流戦3回戦 (先手番)

敗者交流戦3回戦の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

中盤後半まで研究範囲で、そこで得たリードを順調に拡大できました。終盤に入った時点で持ち時間が10分以上残っており、それも良いパフォーマンスが出た要因かと思います。

敗者交流戦4回戦 (先手番)

敗者交流戦4回戦の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

途中は少し雑な部分もありましたが、全体を通してみると形勢が悪い場面は一度もなく、順調に押し切れた内容ではありました。ようやくエンジンが掛かってきましたね! 時すでに遅し

敗者交流戦準決勝 (先手番)

敗者交流戦準決勝の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

序盤で少し失敗して、やむを得ず強引な仕掛けを決行する事態になってしまいました。しかし、結果的には無理攻めが通り、以降はペースを掴めたようです。まぁ、切れ負けらしい将棋ではありましたね。

敗者交流戦決勝 (先手番)

敗者交流戦決勝の棋譜解析の結果。自分の研究範囲が切れた局面から解析。
(使用ソフトは水匠10、一手辺り1億ノードで棋譜解析。)

序盤は定跡を間違えて、自分から不利な順に突っ込んでしまいました。ただ、そこからは粘り強く指せて、終盤ははっきり勝ちの局面に。しかし、これも時間切迫から悪手を指してしまいました。

ここで本譜は☗5八金と指したのですが、☖4九銀が詰めろで入るのをウッカリしていました。厳密にはそれでもまだ残していたのですが、軌道修正しきれなかったです。

ここは☗5九金がベストで、それなら一手勝ちが濃厚でした。☗5八金が読みの選択肢に入っているのは第一感が悪いですね。

雑感

たくさん将棋が指せて勉強になったのは良かったですが、全体を通してみると、「このパフォーマンスじゃあ優勝できないな」と思いました。自分が感じた問題点としては、

①読みに頼り過ぎている
②詰みを読み切る能力が低い
③決断が悪い

この三点を主に改善する必要がありそうです。特に、①によって持ち時間を浪費しているので、もう少し感覚重視で指さないといけない気はします。終盤の土壇場を迎えたとき、残り時間が2分を切っていた対局が何度もあったので、ちょっと考え過ぎですね。

ただ、筆者は元来、しっかり考えて指すタイプですし、今回の大会でも熟慮した末に選んだ手が悪手だったことはほぼなかったので、時間を節約するために読まずに指すと、自分の長所を殺してしまうリスクもあります。そのジレンマをどう克服するかが、今の自分の課題と言えそうです。次の大会までに、何とか良い答えを見つけ出したいですね。

最後になりましたが、大会の運営に携わってくださった関係者各位に、厚くお礼申し上げます。今年も円滑な大会運営で、選手としてはありがたい限りでした。おかげさまで、満足度の高い一日を過ごすことが出来ました。

それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!

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