どうも、あらきっぺです。
令和6年9月14日(土)~9月15日(日)に東京で開催されました第78回全日本アマチュア名人戦全国大会に出場いたしました。結果は、 X(旧 Twitter) でもご報告したように、決勝トーナメント1回戦で敗戦という形になりました。
第78回アマチュア名人戦全国大会に参加してきました。予選は連勝で通過したものの、決勝トーナメント一回戦で敗退となりました。
— あらきっぺ (@burstlinker0828) September 14, 2024
負けた将棋は自分の弱点が出てしまったので、仕方ないかなぁと思うと同時に、もうちょっと上手くやれたよなぁという感じです。… pic.twitter.com/sCyKEDQVLp
今回は、この大会の模様を振り返ってみたいと思います。
大会の模様
アマ名人戦の全国大会に出場するのは、今回が三回目。大会のルールや形式は今年の6月に行われたアマ竜王戦とほぼ同様だったので、そのときの経験を活かして指せればなぁという気持ちでした。なお。持ち時間は40分30秒という形です。
対局の模様については、以下のツイートをご参照くださると幸いです。また、ツイートで言い切れなかった部分も補足しています。
【予選1回戦 (VS竹内氏)】
【アマ名人戦振り返り①】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) September 15, 2024
予選一回戦は、山梨県代表の竹内氏と対戦。序盤は不満のない立ち上がりとなり、優位を掴んだ状態で中盤戦に入りました。… pic.twitter.com/LklPaQsinb
この将棋に関しては、大きなミスなく乗り切ることが出来ました。
【予選2回戦 (VS岡村氏)】
【アマ名人戦振り返り②】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) September 15, 2024
予選二回戦は、長野県代表の岡村氏と対戦。序盤は不満のない立ち上がりとなり、どのように優位を具体化するかという将棋になりました。… pic.twitter.com/81u0zFS0qX
この将棋も、危なげなく勝ち切ることが出来ました。
【決勝トーナメント1回戦 (VS上田氏)】
【アマ名人戦振り返り③】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) September 15, 2024
決勝トーナメント一回戦は、京都府代表の上田氏と対戦。序盤は定跡通りの進行でそれは正しく認知していたのですが、自分の想定よりも苦労が多い展開で、そこに関しては認識に齟齬がありました。… pic.twitter.com/41pAxgHI0l
この将棋は、この日の中で最もパフォーマンスが悪かったです。これだけミスをしていたら、敗戦も致し方なしといったところでしょうか。
ちなみに、上田氏とは研究会仲間でもあり、勝率はこちらから見て7~8割といったくらいです。この舞台で残りの2~3割を引くのか~という感じですね…。練習で出来ていることが本番で出来ないのは哀しいもんです。
もちろん、自身の棋力が向上すれば負ける確率をもっと減らせるのでしょう。ただ、こうした短期決戦、かつノックアウトトーナメントの場合は、その日における「運」「体力」「体調」など、実力以外の要素も勝敗を分かつ鍵になり得ます。こうしたところを底上げするアプローチも考えたほうが良いのかもしれません。
なお、負けたあとは特にやることがないので、食事を済ませた後は行く当てもなく東京の夜を散歩していました。
東京タワーって、港区から徒歩圏内の場所にあるんですね。それを知ったことが、今回の大会の一番の収穫だったのかもしれません笑
課題と今後の取り組み
とはいえ、やはり日頃から出来ることと言えば将棋の技術を高めることと体調管理に気を遣うのが第一なので、基本的にはそこに注力することになるかとは思います。
ちなみに、今年のアマ竜王戦では大局観に問題を感じるシーンが多いという課題がありましたが、今回はそれが幾ばくかは改善されていた節はありました。ただ、経験が浅い戦型になるとその問題が露呈する傾向は残っているので、正しい大局観を身につける学習方法を考えなければいけないと感じています。
加えて、今の自分は駒を重たく打って攻める手の評価が過剰に低いところがあり、そうした部分も改善が必要だと考えています。
上図は上田戦の将棋の変化なのですが、こうした持ち駒を重たく使う攻めを見送ってしまう傾向があります。この手も対局中に浮かんではいた(というより、むしろ第一感だった)のですが、本譜の☗4四銀のほうが盤上の駒が捌けるので価値が高いと誤謬してしまいました。
こういう手は何となく見た目が美しくないとか、感触が良くないという理由で評価を下げてしまうのですが、そうした人間的な感覚は将棋の技術を向上させる上では特に必要がないものなので、さっさとアンインストールしないといけないと改めて感じた次第です。次の全国大会の舞台では、いい意味で人間らしさを消した将棋が指したいですね。
また、最後になりましたが、今回の大会の主催者である公益社団法人日本将棋連盟様、そして運営に携わってくださった関係者各位に、厚くお礼申し上げます。大会期間中は、誠にお世話になりました。
それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!