どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。
今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。
・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。
・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。
・「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。
目次
昨日の解答
それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。
金を放り込む手が正解でした！
解説
問題図は、次に△３四銀や△２五歩といった手を指されると、後手玉が安全になってしまうので、先手は寄せに向かうより道はありません。
例えば、▲２二歩で駒の補充を見せつつ、敵玉に迫る手が考えられますね。もし、△２五歩▲２一歩成△２四玉で上部へ逃げ出されても、▲２七桂で通せんぼする手があります。
けれども、▲２二歩には△８四香が鋭敏な一手で、事態が暗転します。（第１図）
これは、△７六歩▲同玉△８五金▲８七玉△７五金からの詰めろになっています。
▲８四同銀と応じても、△７四馬が詰めろ飛車取りになってしまうので、先手は勝てません。（Ａ図）
改めて、問題図に戻ります。
このように、悠長な攻めを選んでしまうと、△８四香と打たれたときに競り負けてしまいます。
つまり、問題図では後手玉の上部脱出を阻止することと、詰めろを掛けることを両立する手段が求められており、それが▲２二金なのです！（解答図）
自然な応接は△同金ですが、▲同桂成△同玉▲６二飛成のときに、後手は受けに窮しています。（第２図）
△３二金と合駒するくらいですが、▲３一銀△同玉▲２三歩で受け無し。
徹底して玉を下段に落とすことで、討ち取ることに成功しましたね。（Ｂ図）
改めて、解答図に戻ります。
後手は玉が下段へ落ちると粘りが利かないので、△１三玉と逃げる手もありますが、平凡に▲３一金でノープロブレムです。（第３図）
ここから△２五歩で通気口を広げても、▲２二桂成△２四玉▲２六銀で後手玉は捕まっています。（Ｃ図）
第３図は、寄せが決まっているので先手勝勢と言えるでしょう。
問題図では、とにかく後手の玉を下段に落とすことが先決でした。ゆえに、▲２二金が有効な一手になるという訳ですね。
毎日次の一手 （2019.2.22）
それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!
目的： 勝勢に持ち込む。
解答は明日に発表いたします。お楽しみに！
