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毎日次の一手(2019.2.28)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。

 

正解は、▲2三歩です!

 

金は斜めに誘え

「金は斜めに誘え」という格言に則る手が正解でした!


解説

 

問題図は、飛車取りに金を打たれたところですが、後手の真の狙いは別のところにあります。

 

つまり、これに対して▲5七飛と逃げたりすると、△5五角成と銀を取る手が必殺の一手になり、先手は奈落の底に突き落とされてしまうのです。(A図)

 

という訳で、問題図で受ける手はありません。寄せを目指すのなら、▲7一飛の王手銀取りが目に付きますが、△2二玉とかわされると大変です。(第1図)

 

ここから▲2三歩△1二玉▲3三桂成△同金寄▲2二銀と肉薄しても、△2三玉でいなされています。これは、後手玉に詰めろを掛ける手段が難しいですね。(B図)

 

改めて、問題図に戻ります。

このように、先手は安直に後手玉を2二へ移動させると、寄せ切ることが困難になってしまいます。

したがって、問題図では、△2二玉と入城される手を阻止する手が求められており、それが▲2三歩なのです!(解答図)

 

これに対して、後手は先程と同様に△5五角成を決行すると、▲6一飛合駒請求されたときに痺れてしまいます。(C図)

 

よって、▲2三歩に対しては、△同金と取るのは致し方ありません。しかし、これで後手陣は大いに弱体化したので、今度こそ▲5一飛と一段目に飛車を打つ手が厳しい攻めになります。(第2図)

 

(1)△4二玉は、▲2一飛成。
(2)△3二玉は、▲5三歩成。

いずれも詰めろが続きます。

なので、△2二玉が最も頑張れる応手ですが、▲3三桂成△同金右▲4二角が粘りを許さない寄せで、先手を勝勢に導くことが出来ます。(第3図)

 

(1)△3二金は、▲2四歩△4二金▲2三歩成△同玉▲2一飛成△2二桂▲2四銀以下、詰んでいますね。(D図)

 

(2)△6八桂成▲同飛△3二金打と抵抗する手段もありますが、▲3一銀△1二玉▲5二飛成で、やはり後手は受けが利きません。(第4図)

 

次は、▲3三角成で金を取れば後手玉に必至が掛かります。

それを防ぐために△2二桂と埋めても、▲2四歩と叩けばノープロブレムです。

 

第4図は、先手玉に詰めろが掛からず、後手玉には2手スキが続くので、先手勝勢と言えるでしょう。

 

「金は斜めに誘え」という格言は、効率よく相手の囲いを崩すテクニックを表した金言で、汎用性の高い手筋です。解答の▲2三歩も、それに漏れない一手でしたね。

 

 

毎日次の一手 (2019.2.28)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(5.0)

目的: 勝勢に持ち込む。

 

ヒント: 飛車を打てるように、隙を作ってください。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

 



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