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第13回朝日杯一次予選、出口若武四段戦

朝日杯

 

どうも、あらきっぺです。

既報の通り、先日、行われた第13回朝日杯一次予選の対局において、勝利を収めることが出来ました。

 

公式戦でプロ棋士に勝てたのは初めてだったので、少しは成長できたのかなと思う次第です。

 

対局の内容を述べると、序盤は用意していた作戦ではあったのですが、本格的な戦いが始まる前に想定外の局面になり、そこからは不安を感じる時間が長かったですね。

ただ、具体的にこちら側が明確に悪くなるような変化も見えなかったので難しい形勢が続いているのかな、と感じながら指していました。そういった状況で終盤戦を迎えたのがこの局面。(第1図)

 

朝日杯

(便宜上先後逆にしております)

先手が▲4二飛と王手してきた手に対し、△5一玉と逃げたところです。

当初は△5二銀と合駒する予定だったのですが、銀を手放すと△4九飛と打つ攻め筋の威力が落ちてしまいます。ここで自玉の安全を買うようでは勝機が薄いと判断し、綱渡りの受けを選びました。

 

△5一玉は「居玉は避けよ」「玉は下段に落とせ」という格言に背いているのでギャンブルっぽい手ではあるのですが、結果的にはこの勝負手が実った格好になりました。こういった手が成立していたのは、正直、運に恵まれた気がします。

 

終局後には多くの祝辞が届いており、改めて注目度の高い舞台で対局をさせて頂いたんだなぁ…と感じました。中には久々に連絡をかわした方もいて、嬉しかったですね。でも一番嬉しかったのは、帰宅してから父が「今日の将棋は面白かったな」と言ってくれたことですかね笑

参考 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選▲出口若武四段VS△荒木隆アマ

 

 

あと、本局は公開対局だったのですが、「りゅうおうのおしごと!」の原作者である白鳥士郎氏がご観戦してくださっていたことを後で知り、少し驚きました。₍Ꙭ̂₎

もちろん、対局そのものは勝つこと、及び自分が楽しむことを第一に考えて臨む訳ですが、それが結果として誰かの琴線を響かせることに繋がるのは、とても幸せなことですね。人生でそういうのってあんまりない気がするので。ただただ、将棋に感謝です。

 

さて。次戦は大石直嗣七段と対戦します。大石七段は私にとって兄弟子にあたり、研究会で何度も将棋を教わった間柄です。奨励会を去ったときは流石にもう二度と盤を挟む機会はないだろうと思っていたので、何だか不思議な気分ですね。

言うまでもなく強敵ですが、本局のように溌剌とした将棋を指したいものです。

 

それでは、また。ご愛読ありがとうございました!



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