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毎日次の一手(2019.2.3)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。

 

毎日次の一手(2019.2.2)勝勢

正解は、▲1四歩です!

 

次の一手

じっと歩を伸ばす手が正解でした!


解説

 

問題図は、後手に2筋から攻め込まれていますが、これを真正面から受け止めるのは、得策とは言えません。

 

毎日次の一手(2019.2.2)勝勢

なぜなら、▲2五同歩と応じても△2六歩と垂らされて、後手の攻めが加速するからです。(A図)

 

よって、問題図では後手の△2六歩よりも速い攻めを繰り出すことが必須です。例えば、▲4四香で金を狙う手は一案です。

しかしながら、△3三金右とかわされた後に、どのように攻めれば良いでしょうか。(第1図)

 

▲4三銀で食い付くくらいですが、△2六歩▲3二銀成△同金と進められると、後手玉に詰めろを掛けることが不可能なので、これは先手の敗色が濃いですね。(B図)

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手(2019.2.2)勝勢

確かに、金を攻めることは囲いを崩す基本です。けれども、この場合は側面から攻めて行くと後手玉までの道のりが遠いので、速度が足りないのです。

つまり、問題図では、もっと直接的に後手玉へ迫る手が求められており、それが▲1四歩なのです!(解答図)

 

次の一手

側面ではなく、縦方向からの攻めを図るのが的確な判断です。

これに対して、△2六歩は▲1三香が詰めろになるので、先手の一手勝ちが期待できます。(C図)

 

したがって、▲1四歩には△同香▲同香△1三歩で粘りに出るほうが延命できますが、▲同香成△同銀▲1八香△1四歩▲5七馬で、先手の攻めは止まりません。(第2図)

 

これは▲1三馬の銀取りになっているので、後手は△1二香か△2四香打で受けるくらいですが、▲4四角が厳しい合駒請求になります。後手は桂を使うと△2七桂と打つ攻め筋が消えるので、先手玉を寄せ切る力が残りません。

 

第2図は先手の攻撃力が抜群に高く、後手は支えきれないので、先手勝勢です。

 

問題図では、後手陣の最弱点である端に着手することが急所でした。ゆえに、▲1四歩が最適な一手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.2.3)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

毎日次の一手(2019.2.3)良さ

難易度
(3.5)

目的: 良さを求める。

 

ヒント: 相手の薄い部分を攻めましょう。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

 



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