どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。
今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。
・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。
・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。
・「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。
目次
昨日の解答
それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。
銀取りに桂を打つ手が正解でした！
解説
問題図は、こちらのほうが玉が堅いことや、２二の角が遊んでいることから先手の旗色が良い情勢ですが、攻め駒の数が少ないことが懸念材料です。
現状では、青丸で示した三枚しか攻め駒が無いので、できればもう一枚、戦力を補充したいところでしょう。
それを踏まえると、問題図から▲９一飛成で香を取る手は自然ですが、△４八と▲同金△８二銀打で受けに回られると、先手は困ってしまいます。（第１図）
▲８一竜と逃げるくらいですが、△７一金▲９二竜△８三角で竜が詰まされてしまいますね。先手は飛車を渡すと、将来の△２九飛が厳しいです。
第１図は、先手が駒損で、かつ玉型の差も逆転されているので、大いに不満の残る局面です。
改めて、問題図に戻ります。
このように、現時点では、まだ９一の香を取ることが出来ません。
つまり、問題図では、あの香を取るための下準備を行う必要があり、それが▲６五桂なのです！（解答図）
これは、銀取りと同時に▲５三桂成という攻めも視野に入れているので、後手は△６二銀と引くよりないですが、それから▲９一飛成で香を取るのが正しい手順になります。（第２図）
ここで、△４八と▲同金で銀を取っても、後手はそのあとに続く攻めがありません。対して、先手は▲５六香と玉頭をロックオンする手が強烈なので、これは先手が良いです。玉の安全度でアドバンテージを握っていることが大きいですね。
後手としては、［▲６五桂⇔△６二銀］の交換を咎めるために、第２図から△３七と▲同銀△５五角で両取りを掛けるほうが勝りますが、▲６一竜△同玉▲４六銀がシャープな切り返しで、先手の優位は揺るぎません。（第３図）
これも飛車を渡していますが、一段金を維持しているおり、玉の堅さで勝っていることが第１図との大きな違いです。
第３図から、
（１）△４四角は、▲３五銀△５五角▲７四飛。
（２）△６四角は、▲同飛△同歩▲６三香。（Ａ図）
いずれも、厳しい攻めが続くので、先手優勢と判断できるでしょう。
問題図では、とにかく７三の銀を追い払うことが先決でした。ゆえに、▲６五桂が有効な一手になるという訳ですね。
毎日次の一手 （2019.2.25）
それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!
目的： 勝勢に持ち込む。
解答は明日に発表いたします。お楽しみに！
