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毎日次の一手(2019.3.5)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

次の一手問題

正解は、▲9九歩です!

 

犠打

犠打を放つ手が正解でした!


解説

 

問題図は、先手が[角銀⇔桂香]の交換で大きく駒得していますが、ここで後手の攻めを上手く対処しないと、自陣の駒を芋づる式に取られてしまうので、注意が必要な場面です。

 

次の一手問題

何はともあれ、▲5八玉と早逃げしたくなるところではありますが、△7九成香と追撃されると、あまり状況に変化はありません。(第1図)

 

ここで▲4七玉ともう一回、早逃げをしておけば先手玉は簡単には倒されませんが、先手は駒得という主張が消えてしまうので、もっと良い受け方を模索したいところでしょう。

 

改めて、問題図に戻ります。

次の一手問題

このように、平凡に玉を逃げても、後手の攻め駒との距離は縮まらないので、効果が薄いのです。

したがって、問題図では、後手の攻め駒を遠ざける受けが求められており、それが▲9九歩なのです!(解答図)

 

これを△同成香なら明らかに得ですし、△同竜ならそこで▲5八玉と逃げるのが賢い指し方です。以下、△7九成香には▲5五角がピッタリですね。(A図)

 

よって、後手は▲9九歩に対して、△7八香成▲同歩△8八竜と応じるほうが勝りますが、それから▲5八玉と早逃げするのが読みの入った一着になります。(第2図)

 

後手は当然、△7九成香と追いかけますが、▲5五角が好打。以下、(1)△8九竜だと▲9八銀で、後手の竜が詰んでいます。(B図)

 

なので、▲5五角に(2)△8七竜と撤退するのは致し方ありませんが、これで先手玉は安全になりました。攻めに転じれる態勢になったので、▲6四銀と反撃に向かうことが出来ます。(第3図)

 

(1)△同金▲同角は、5三の地点が受けづらいですね。△6三金と弾いても、▲5三桂成△同金▲5一銀で無効です。

(2)△6九成香で角を取るのは、▲5三銀不成△3一玉▲3三桂成△同桂▲同角成で、受けがありません。(C図)

 

第3図は、駒得した状態で敵陣を攻めることが出来ているので、先手優勢と言えるでしょう。

 

問題図では、将来の▲5五角が攻防手になるので、それを竜取りで打てるようにしておくことが急所でした。ゆえに、▲9九歩が有効な一手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.3.5)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(3.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 飛車を切られたときのことを想定してください。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

 



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