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毎日次の一手(2019.6.29)

将棋次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

将棋次の一手

正解は、▲8九歩です!

 

底歩

底歩を打って、角を支える手が正解でした!


解説

 

問題図はこちらが桂損していますが、遊び駒は一つもありませんし、玉の堅さも申し分ないので先手が指しやすい局面と言えます。

 

将棋次の一手

ただ、先手は攻め駒が少ないことが懸案です。それを解消するために▲8一飛成で香を取りに行く手は自然ですが、△8五飛が手強いですね。

以下、▲同飛成△同桂▲8一飛で両取りを掛けても△8九飛のほうが厳しく、先手は形勢を損ねます。(第1図)

 

将棋次の一手

(1)▲6六角と逃げると、△6五歩▲8四角△7七桂成で大駒の身動きが取れず、先手苦戦です。

(2)▲8五飛成で桂を取ると、△5五角が嫌味。先手は竜を取られてしまうので、歓迎すべき状況ではありません。(A図)

 

 

改めて、問題図に戻ります。

将棋次の一手

上記の失敗例に言えることは、8八の角が負担になっていることです。

したがって、問題図では角を安定させる手が求められており、それが▲8九歩なのです!(解答図)

 

底歩

後手は敵陣に飛車を打つなら△6九飛ですが、これは狙いの無い手(△8九飛成には▲2二角成で竜が素抜ける)なので▲8二飛成から香の補充が間に合います。

そうなると、後手は結局△8五飛▲同飛成△同桂で桂を活用するくらいですが、今度は安心して▲8一飛が指せますね。以下、△8七飛と打たれても、▲3四銀が鋭い踏み込みになります。(第2図)

 

底歩

(1)△3四同桂▲1一角成と進めば、▲2一馬と▲8八香という複数の狙いが残るので先手優勢です。

(2)△4二金寄と辛抱する手もありますが、▲2二角成△同銀▲3五桂と食い付けば良いでしょう。大胆な攻め方ではありますが、自玉が堅陣なので立派に成立しています。(B図)

 

第2図は、一方的に攻める態勢を築くことに成功しているので、先手良しと言えるでしょう。

 

問題図では、後手に△8九飛と打たれるスペースを潰しておくことが急所でした。ゆえに、▲8九歩が最適な一手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.6.29)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「受け」がテーマです。Let’s challenge!!

 

難易度
(1.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: とある格言を実践してみましょう。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



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