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毎日次の一手(2019.1.1)

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

今月は、「攻防手」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。

 

毎日次の一手(2018.12.31)

正解は、▲1三金です!

 

金を放り込んで、スペースを作りに行く手が正解でした!


解説

 

問題図で、先手玉はゼットですが、次に△4六桂と打つ攻めが間に合ってしまうと勝ち目が無いので、詰めろの連続で敵玉に迫ることが絶対条件です。

 

毎日次の一手(2018.12.31)

自然な攻め方は▲3二銀ですが、それには△同銀▲同竜△2三銀が受けの妙手で、先手は陥穽に嵌っています。(第1図)

 

これはタダですが、▲同竜だと詰めろが途絶えているので、△4六桂で先手敗勢です。

 

では、これを踏まえて、問題図から▲3二金はどうでしょうか。銀を渡さないことで、△2三銀を回避する意図です。

しかし、今度は△3二同銀▲同竜△2二金のときが面倒です。(第2図)

 

ここで▲2三桂△同金▲3一金と詰めろを掛けても、△2二金打で凌がれています。これは、後手に金を渡した弊害が露呈していますね。

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手(2018.12.31)

このように、直ちに3二へ駒を打って絡んでも、後手玉は駒が密着しているので、詰めろを継続することができません。

つまり、問題図では後手の玉周りに空間を作る手が求められており、それが▲1三金なのです!(解答図)

 

これを△同香と取ると、▲3二金が的確な寄せです。なお、同じようでも▲3二銀だと、△1二角という粘りを与えるので失敗します。(第3図)

 

これを(1)△同銀だと、▲1二銀と打ち込む手が発生していることが、金を捨てた効果です。以下、△同玉▲3二竜で決まっていますね。(A図)

また、(2)△2二金は、▲3三金で銀が取れるので、一手一手の寄り筋です。(B図)

 

解答図に戻ります。

後手はこの金を取れないことが分かりました。なので、ここで△3二金と受ける手もありますが、▲2三金△3一金▲1三銀が痛快な捨て駒です。(第4図)

 

(1)△同桂には、▲3二銀。(C図)
(2)△8二竜には、▲3三金。

いずれの変化も、先手はゼットを維持しながら詰めろが継続できるので、先手勝勢と言えるでしょう。

 

問題図では、とにかく1二の地点に穴を空けることが急所でした。ゆえに、▲1三金が最適な寄せになるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.1.1)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(3.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 先手は駒得を拡大したいところです。

 

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

 



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