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毎日次の一手(2019.3.19)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲9八玉です!

 

玉を早逃げする手が正解でした!


解説

 

問題図は、玉の堅さで勝っている先手が指しやすい局面ですが、次に△7六歩を打たれると自慢の堅陣が崩れてしまうので、その攻めをまともに喫してしまう展開は避けたいところです。

 

毎日次の一手

ご覧のように、4四の角の睨みが強烈ですね。ただ、▲6六歩でそれを遮断しても、構わず△7六歩と打たれて効果がありません。(第1図)

 

▲6五歩と銀を取っても、△7七歩成▲同桂△7六歩で駒損が拡大するので、受け損なっています。

 

また、問題図から▲7九玉も考えられますが、△7六歩▲8八銀△4七角が嫌らしい攻め方です。(第2図)

 

毎日次の一手

壁銀を強要されて、見るからに歪な格好ですね。

ここでは▲4五桂と跳ねる手が一例ですが、構わず△3六角成から2八の飛を狙われると、先手難局です。

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手

上記の失敗例に共通していることは、先手の囲いが弱体化していることです。どちらも、△7六歩を打たれて陣形が傷んでしまっています。

つまり、問題図では△7六歩を打たれても堅陣を維持する手が求められており、それが▲9八玉なのです!(解答図)

 

毎日次の一手

今度は△7六歩と打たれても▲8八銀と味良く銀を引っ込められるので、何の痛痒も感じません。

 

玉を端に移動させると△9五歩が気になりますが、▲7一飛で根本の駒を引っこ抜きに行く手があるので大丈夫です。(第3図)

 

毎日次の一手

△9六歩には▲9一飛成で、先手玉は安泰ですね。

後手は香を失うと、端歩を突いた手が無効化されるので、泣く泣く△9三香と辛抱しますが、飛車打ちがフリーパスで入ったので、▲4五桂と攻め合ってしまいましょう。(第4図)

 

毎日次の一手

▲3三桂成△同金▲5一銀がメインの狙いですね。

先手玉は△9六歩と取り込まれても、次の△9七歩成▲同桂△9六歩がまだ詰めろにならないので、意外に耐久力が高いのです。

 

第4図は、玉型のアドバンテージを維持したまま寄せ合いに持ち込めているので、先手が優勢と言えるでしょう。

 

問題図では、9筋が先手玉の安全地帯でした。ゆえに、▲9八玉が受けの好手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.3.19)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

毎日次の一手

難易度
(3.5)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 飛車の侵入は許せません。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

 



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