元奨励会三段が将棋をテーマにあれこれ書いています。

毎日次の一手(2018.11.3)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。

 

正解は、▲5六飛です!

 

△3六金から早逃げしつつ、中央に狙いを定める手が正解でした!


解説

 

問題図は、後手が飛金交換の駒損ながら、玉型の差を武器に猛攻に打って出ているところです。

 

先手は次に△3六金で王手飛車取りを掛けられるとひとたまりもないので、ひとまず、それをどう対処するかを考えなければいけません。

 

例えば、3六の地点に数を増やす▲2七銀は一案です。しかし、後手は構わず△3六金と打ち込んできます。以下、▲同銀△同歩▲同飛△3五歩▲5六飛△3六銀▲5八玉△3七角成までは一本道ですね。(第1図)

 

次に△4七銀不成があるので、先手はまた受けなければいけません。候補の一つは▲4八歩ですが、△4五銀▲1六飛△3八馬で嫌らしい局面が続きます。

この変化は、先手が反撃に打って出れないことが不満なところです。

 

第1図は先手にとって失敗例ですが、発想としては悪くありません。ぜなら、王手飛車を回避していますし、後手の弱点である中央に飛車を転戦しているからです。ただ、手番を取れていないことが玉にキズなんですよね。

 

ところが、問題図から単に▲5六飛と回れば、先手は手番を取れないという問題点を解決することが出来るのです!(解答図)

 

この手に対して、(1)△4六金で強引に飛車を奪いに来る手は、▲同飛△同角▲同玉と応じれば大丈夫。これはいくら何でも駒損が大き過ぎて、無理筋です。(A図)

 

したがって、(2)△3六金と攻めるくらいですが、▲5八玉△3七角成のときに、今度は▲6五桂が絶好の活用になります。(第2図)

 

今度は△4七金が王手飛車取りにならないので、先手は手番を握ることができていますね。

 

次は▲5三桂成からの詰めろですが、ただそれを受けるだけでは▲3四歩が痛いので、後手は持ち堪えることが不可能です。

よって、第2図では△4七馬▲6八玉△5六馬▲同歩と進めるくらいですが、先手玉は大いに安定した状態となりました。(第3図)

 

先手は飛車を取られましたが、馬との交換なら腹は立たないですね。

次に▲7七玉と逃げ込めば、先手玉は相当に安泰です。それを嫌って△7六歩と突いてきたら、▲7五角が絶品ですね。詰めろを掛けながら、▲4八歩の合駒を作った意味があります。

 

第3図は、後手の主張だった玉型の差が消えていることと、3六の金が遊んでいるので、先手の勝算が高い終盤戦でしょう。

 

問題図は、3・4筋の傷を全てケアすることができなかったので、受け流してしまうことが最適な対処でした。なので、▲5六飛が正着になるという訳なんですね。

 

毎日次の一手 (2018.11.3)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(3.5)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: どの駒でどの地点に数を足すのか、という話です。

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA