どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。
今月は、「攻防手」をテーマに問題を出題します。
・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。
・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。
・「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。
目次
昨日の解答
それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。
強引に馬を取りに行く手が正解でした！
解説
問題図は、自玉がすこぶる危険な状態なので、何か策を講じなければいけない局面です。
自玉には△５八馬という分かりやすい詰めろが掛かっています。しかし、▲３六歩と障害物を置いても△５八銀▲４八玉△３八桂成▲同玉△２六桂で詰まされてしまいます。（第１図）
このように、先手は５八の地点で数的優位を作られているので、今さら受けたところで問題の解決には結び付きません。
改めて、問題図に戻ります。
部分的な受けが利かないとなると先手は八方塞がりのようですが、この局面における後手の要の駒に注目すると希望が見えてくるのではないでしょうか。
すなわち、先手は２五の馬を盤上から消し去ってしまえば、自玉を安全にすることが期待できます。その具体的な手段が▲３五金なのです！（解答図）
この金取りを取れないようでは馬が消されてしまうので、△３五同馬と指せないと話がおかしいですね。けれども、それには▲同竜△同玉▲３二竜と進めれば、後手玉を即詰みに討ち取れるのです。（第２図）
（１）△４四玉は、▲３五角。
（２）△３四銀は、▲３六香で捕まります。
最強の抵抗は△３四金ですが、▲２七桂と打てば後手玉は詰みを免れることが出来ないですね。（Ａ図）
問題図では、２五の馬に働き掛けることが急所でした。ゆえに、▲３五金が最適な一手になるという訳ですね。
毎日次の一手 （2019.9.19）
それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻防手」がテーマです。Let’s challenge!!
目的： 勝勢に持ち込む。
解答は明日に発表いたします。お楽しみに！
