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毎日次の一手(2018.10.6)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

 

注意事項

 

・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。

 

正解は、▲2五角です!

5二の金と、3六の歩に両取りを掛ける手が正解でした!


解説

 

問題図の局面は、先手が桂得していますが、次に△3七歩成で桂を取られると、その良さが消えてしまいます。つまり、先手は忙しい状況であることが分かりますね。

したがって、先手は何か手を作らなければいけません。例えば、▲5三角成△同金▲4二角という攻めは目につきますね。ですが、△5二金▲2四角成△同歩と応対されると、スッキリしません。(第1図)

 

先手は意気揚々と攻めたものの、△3七歩成が残っているので相変わらず忙しい局面です。ここから▲3二飛△6二金寄▲3六飛成と指せば桂は守れますが、その順では後手の穴熊を固めさせているので変調でしょう。もっと良い案を模索したいですね。

 

問題図では、△3七歩成を効率よく防ぐ手が求められており、それが▲2五角なのです!(解答図)

 

自然な対応は△6二金寄ですが、▲4三角成が素朴に厳しい手。次の▲5三角成を受ける手段が難しいですね。

よって、▲4三角成には△3七歩成くらいですが、▲5三角成△同金▲同馬で二枚替えの駒得になり、先手優勢です。(第2図)

 

ここから△6六桂と反撃されても、▲7一馬△同銀▲6一金△7八桂成▲7一金と直線的に攻め合えば、先手が勝てます。(A図)

 

解答図に戻ります。

後手は4三に馬を作られるとダメなので、△6二金寄が指せないことが分かりました。しかし、そうなると、単純な金取りが妙に受けにくいですね。

後手は桂を取りたいところなので、△2五同飛とも指せません。仕方がないので△4二金と頑張りますが、▲3六角が味の良い手です。(第3図)

 

▲6三角成を見せているので、後手は再度、受けなければいけません。ただ、(1)△7二金は▲6四歩が痛烈ですし、(2)△6二金は▲5四桂がありますね。

なので、(3)△5二金と戻るくらいですが、もう一度、▲2五角と覗けば、先手は解答図よりも得した局面を作ることができました。(第4図)

 

3六の歩が先手の駒台へと吸収されています。後手は何とも歯がゆい局面ですね。

金取りを防がなければいけませんが、

(1)△6二金寄は▲4三角成。
(2)△4二金は▲5四桂。
(3)△3四歩は▲3五歩。

いずれも、先手良しです。桂を取られる心配がないので、先手はもう忙しい状況を解決していることが大きいですね。

 

問題図では、無条件で△3七歩成を許さないことが急所で、それを実現させる最適化が、▲2五角だったという訳です。

 

 

毎日次の一手 (2018.10.6)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

目的: 良さを求める。

 

ヒント: 相手のカウンターを看破してください。

 

解答は明日に発表致します。お楽しみに!

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