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毎日次の一手(2018.10.17)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

 

注意事項

 

・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。

 

正解は、▲8三です!

△6六銀を気にせず、馬を作りに行く手が正解でした!


解説

 

問題図は後手が6筋を攻めて来ているので、先手としては何らかの策を講じなければいけない局面です。(問題図)

 

ただ、先手は6六の地点に数を足すのは難しいですよね。なので、後手の飛車の利きを遮る受け方を考えた方は多いのではないでしょうか。

ですが、▲6五銀のような手では、△4六銀と歩を取られて先手不満です。(第1図)

 

第1図からは▲6八玉△3一玉▲7五歩が進行の一例ですが、先手は歩損の上、攻めの形を作ることが出来ないので、作戦負け濃厚です。受けに比重をかけてしまうと、ゆっくりした展開のときに支障が生じてしまうのです。

 

また、問題図から▲6五桂と跳ねてしまう手も候補の一つですが、強く△6四歩で催促されると、どうも性急な印象を受けます。(第2図)

 

ここから▲7一角△7二飛▲5三桂成△同金▲5一銀と斬り込んでも、△5二玉がしっかりした対応で、あと一押しが足りません。(A図)

 

このように、問題図は手堅く受けると作戦負けになってしまい、反撃に打って出るにはタイミングが早すぎる状況であることが分かります。したがって、先手は攻めと受けを両天秤にかける手が求められており、それが▲8三角なのです!(解答図)

 

6筋の受けを放棄してるように見えますが、△6六銀には▲同銀△同飛▲6五角成で飛車を捕獲することができます。(第3図)

 

△4六飛と指しても▲5五銀があるので、逃げきれません。飛車を持てば、▲8二飛や、▲6一飛→▲4一銀という攻めが厳しいですね。この変化は先手の反撃が強力なので、後手は選べないでしょう。

 

解答図に戻ります。

後手は△6六銀とはできないことが分かりました。しかし、△4六銀と歩を取っても▲5六角成△3五銀▲6八玉で先手満足の進行です。(第4図)

 

先手は歩損ですが、馬を作っていることと、銀を手持ちにしていることが主張です。第1図とは雲泥の差がありますね。

このあとは▲4五銀と打ったり、▲8三馬から▲7一銀(▲6一銀)を狙うのが楽しみです。第4図は堅陣を維持しつつ、攻める手段を確保しているので、先手が指しやすい局面でしょう。

 

こちらの記事でも記したように、ただ受けるだけの手では、相手の言い分を通す結果になりかねません。反発力のある手を指すことで、敵の指し手に制約を与えることが、この問題の趣旨でした。

 

毎日次の一手 (2018.10.17)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

 

難易度
(4.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 攻撃は最大の防御です。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

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