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毎日次の一手(2019.5.11)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻防手」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲8一角です!

 

毎日次の一手

角を打って、間接的に2七へ利かす手が正解でした!


解説

 

問題図は、部分的には先手玉は受けがありませんね。なので、後手玉を詰ましてしまうか、攻防手を放って自玉の安全を確保するといった手段を取らないといけません。

 

毎日次の一手

目に付く王手は複数ありますが、▲5五桂は△7二玉で駒が一枚足りません。また、▲4五角も△5四銀で二の矢が無いですね。

他には▲4一角という入り方も有力ですが、△7二玉と引かれる手が手強いのです。(第1図)

 

毎日次の一手

ここから▲8四桂△7三玉▲5五角成と進めても△6四銀がしっかりした対応で、後手に逃げ切られています。(第2図)

 

毎日次の一手

(1)▲8二銀と追いかけても△8四玉で捕まりません。

(2)▲4五馬で自陣に利かす手も映りますが、△1八金▲同玉△1七銀▲同玉△1六金が美しい三連打で、先手は即詰みに討ち取られてしまいます。(A図)

 

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手

▲4一角という迫り方ではあと一歩届きませんでした。A図のような合駒を請求しつつ2七の地点に利きを足す組み立ては、正しい着眼点です。けれども、一枚使わせただけでは自玉の詰めろが解けません。

 

そのため、先手はもっと後手の戦力を削減する手順が求められており、その第一歩が▲8一角なのです!(解答図)

 

毎日次の一手

後手玉を7二へ移動させないことが隠れたポイントです。まずはこの地点を押さえてしまいましょう。

これに対して、(1)△7三玉と逃げるのは▲8五桂から並べ詰み。よって、(2)△7二銀と合駒することになりますが、▲5二銀が期待の後続手です。(第3図)

 

毎日次の一手

△同玉は▲6四桂から容易な詰みなので△7三玉とかわす一手ですが、▲8五桂△8四玉▲6六角成でもう一回、合駒請求できることが先手の自慢です。以下、△7五金▲7二角成で体勢をひっくり返すことに成功しました。(第4図)

 

状況としては第2図と似ていますが、今度は後手の持ち駒から金が一枚少なくなっています。なので、先程のような△1八金→△1七銀→△1六金という三連打がありませんね。

第4図は、先手玉は不詰めで後手玉に必至が掛かっているので先手の勝勢です。

 

問題図では、2七へ利きを増やすことと、後手の持ち駒を二枚吐き出させることを両立することが必要でした。▲8一角と打つことで、その二点の条件を満たすことが出来ます。

 

 

毎日次の一手 (2019.5.11)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻防手」がテーマです。Let’s challenge!!

 

難易度
(2.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 先手は「ある手」を指されると芳しくありません。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



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