元奨励会三段が将棋をテーマにあれこれ書いています。

毎日次の一手(2018.10.23)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

 

注意事項

 

・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。

 

正解は、▲8五桂です!

8五の空間を潰すために、桂を跳ねる手が正解でした!


解説

 

まずは、改めて問題図の形勢判断をしてみましょう。

玉型は、ほんの少し先手が勝っているでしょう。互いに桂香が剥がれているので、その条件は五分。そうなると、穴熊の遠さを評価したいですね。

駒の損得は五分。先手は現状は桂得ですが、9七の桂は取られることが確定しています。

駒の働きは、後手。なぜなら、角の働きに差があるからです。3三の角の睨みは先手にとって、厄介な存在です。

まとめると、問題図は玉型VS角の効率という構図で、ほぼ互角。それを踏まえると、先手はここで手番を活かして、角の働きを改善できれば、光が射してくると考えられますね。

 

ゆえに、問題図から▲3七角で王手する手は目につきます。しかし、△6四香でブロックされると、後続がありません。(第1図)

 

後手は6筋の歩を削っているので、この香は味の良い攻防手です。先手は次に△3六歩で催促される手が発生しているので、かえって忙しくなっています。要するに、▲3七角は一時力なので効果が薄いのです。

 

では、問題図から▲7七角はどうでしょうか。後手の角のほうが強力なので、角交換は先手の得になりますね。ですが、△同角成▲同金直△8五桂がうるさい追撃です。(第2図)

 

▲7八金と逃げると、△9六歩▲同歩△9七歩と喉元にナイフを突きつけられ、先手玉は一遍に危うくなってしまいます。この変化は、先手の主張だった玉の遠さが吹き飛んでいるので、まずいですね。(A図)

 

問題図から▲7七角は、着眼点は良いのですが、△8五桂を打たれてしまう点が泣きどころです。したがって、それを打ち消すために▲8五桂と捨てる手が好手なのです!(解答図)

 

これを無視して△6六歩と打つのは、▲同銀からすべて清算してしまって、最後に▲6九香で田楽刺しを決めれば先手優勢です。8五の桂が、寄せに一役買っていますね。(B図)

 

よって、▲8五桂には△同歩と応じますが、それから▲7七角△同角成▲同金直と進めれば、先手は堅陣を維持しながら角を交換することができました。(第3図)

 

8五に歩を進めさせたことで、弱点を消しているのが先手の自慢です。加えて、▲8四香と打つ攻め筋を作ったことも見逃せないですね。後手にとって、8筋の歩が伸びることは、悪条件の要素しかないのです。

 

第3図は、次に▲2四飛、▲6六香、▲9五香など、複数の攻めが残っているので先手が上手く立ち回っています。

 

問題図は、後手の角の睨みや、△6六歩、△8五桂といった攻めを如何にして緩和するかが重要でした。そのための手段が、▲8五桂△同歩▲7七角という3手一組の手順だったという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2018.10.23)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

 

難易度
(2.5)

目的: 良さを求める。

 

ヒント: 思わぬところに隙があります。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA