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毎日次の一手(2019.7.24)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

次の一手

正解は、▲3二歩です!

 

焦点の歩

歩を打って▲2二角成を見せる手が正解でした!


解説

 

問題図は先手が一方的に攻めている状況ですが、次に△4一玉と寄られると角が憤死するので、それまでに何か手を作る必要があります。

 

焦点の歩

△4一玉を牽制するのなら、▲4六飛という手が考えられます。これなら玉を寄られても▲5三角成で切り返すことが出来ますね。

しかし、▲4六飛には△6二金と備えられる手が難敵です。(第1図)

 

焦点の歩

中央を固められると、相変わらず3一の角は危ういですね。次に△4四歩→△4一玉で先手は攻め駒を一網打尽にされてしまうので、これは避けたい変化でしょう。

 

 

改めて、問題図に戻ります。

次の一手

上記の失敗例に言えることは、直接的に3一の角を助けるような状況になっていないことです。

したがって、問題図ではあの角の可動域を広げる手が求められており、それが▲3二歩なのです!(解答図)

 

焦点の歩

これを放置すると▲2二角成が実現してしまうので、後手はそれを阻止しなければいけません。そうなると△3二同飛と応じるよりありませんが、▲5三角成とひっくり返っておけば先手は角が犬死にする懸念を解消できましたね。(第2図)

 

焦点の歩

△同金▲同桂成と進めば、先手は▲4六飛や▲4四金など豊富な攻め筋があるので攻めは切れません。また、△6二金と寄るのは▲3三歩が突き刺さります。(A図)

第2図で後手は△4二歩と辛抱するのが最善の粘りではありますが、▲4六飛で力を溜めておけば先手の優位は揺るがないでしょう。(第3図)

 

焦点の歩

次は▲4三馬→▲5三桂成が狙いです。また、△6二金で先受けされても▲4三馬△同歩▲3三金からゴリ押ししていけば問題ありません。先手が自玉が堅陣なので攻めが切れなければ勝ち切れる将棋ですね。

第3図は、こちらが一方的に攻めており、かつ攻めの継続が保証されているので先手優勢と言えます。

 

駒の利きが集中している場所は十字路のようなもので、そこを塞ぐと思いのほか高い成果を得られることが多々あります。解答の▲3二歩もその例に漏れない一着でしたね。

 

 

毎日次の一手 (2019.7.24)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻め」がテーマです。Let’s challenge!!

 

難易度
(2.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 許してはいけない手を見極めてください。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



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