元奨励会三段が将棋をテーマにあれこれ書いています。

毎日次の一手(2018.11.4)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。 

 

注意事項

 

・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。優位を維持することが目的でしたね。

 

正解は、▲6八桂です!

 

あえて安い駒を使って、7六の地点を受ける手が正解でした!


解説

 

問題図は先手が桂得していますが、文字通り裸の王様なので、慎重な対応が求められています。

 

何はともあれ、△7六歩に対する備えをしなければいけません。▲7二歩で良ければ話は早いのですが、△8一飛で状況は悪化します。(A図)

 

では、問題図から▲6七銀はどうでしょうか。角を詰ましながら△7六歩を受けています。良さそうな受けに映りますが、△7六金▲同銀引△同歩▲6八玉△4九銀が見事な一手で、先手はKOされています。(第1図)

 

角に紐を付けることで、▲5八玉からの逃走を阻止したのが巧妙ですね。

ここで▲5八銀と指しても、△7七歩成▲5九玉△3八銀成で受け無しです。

 

また、問題図から▲7八銀も有力な受けですが、△8九歩成が嫌らしい成り捨て。と金を取るのは利かされなので、▲6八玉と早逃げしますが、△7六角成▲同銀△同歩で先手が容易ではありません。(第2図)

 

 

先手は、第1図と違って5八への逃げ道を確保しているので、すぐに寄せられる心配はありません。ですが、7八に銀を打ってしまうと、と金の目標物になってしまうので、良いことばかりでもないのです。

第2図からは▲4四桂△8八とが予想される進行ですが、これは熾烈な寄せ合いで激戦です。

 

問題図に戻ります。

基本的に、受ける際には金気を投資するほうが自陣が安定するとしたものですが、今回のケースは打った駒がすぐに相手に取られてしまうので、高い駒を打つと損になってしまいます。なので、▲6八桂と安い駒で受ける手が良い受けになるのです!(解答図)

 

これに対して、△6七金▲8六玉△6八金で桂を取るのは、▲7二銀で上部を開拓すれば先手優勢です。これは、△6七金と打った手を逆用できていますね。(B図)

 

また、解答図から△8九歩成と指しても、今度は目標物が無いので、▲6七銀と補強すれば良いでしょう。

 

改めて解答図を表示します。

後手は上部脱出を防ぎつつ、▲6七銀で固められる手を阻止しなければいけません。それを満たすには、△8五角成▲同桂△7六金が一案ですが、▲同桂△同歩▲6七玉△7七歩成▲5八玉と自然に応対すれば、先手の優位は揺るぎません。(第3図)

 

第2図と似た雰囲気の局面ですが、後手の戦力が少なくなっているような印象を受けませんか。後手は7筋を突破したものの、3・4筋方面へ逃げ道がある先手玉を捕まえるのは一苦労しそうです。

第3図の局面は、角得していることと、次の▲4四桂が速い攻めなので、先手優勢と判断できるでしょう。

 

 

問題図では、低いコストで△7六歩や△7六金という攻め筋を緩和することが急所でした。ゆえに、▲6八桂が最適な手段になるという理屈ですね。

 

 

毎日次の一手 (2018.11.4)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(2.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 戦いが収まれば、歩得している先手に分があります。

 

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

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