元奨励会三段が将棋をテーマにあれこれ書いています。

毎日次の一手(2018.11.29)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。 

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲8六歩です!

 

角を犠牲に玉の安全を買う

5五の角を逃げずに、歩を突いてしまう手が正解でした!


解説

 

問題図は、先手が角得していますが、ご覧のとおり、玉型が大差なのでピンチを迎えています。

 

毎日次の一手

平凡な応手は▲1一角成で角を逃がす手ですが、それには△2九飛成が詰めろを掛けながら戦力を補充する味の良い手になり、先手が苦戦です。(第1図)

 

角を助けると、自玉が危うい

△9九竜と△9七桂成▲同玉△8五桂という二つの詰めろが掛かっています。それを同時に受けるには▲8六歩しかありませんが、△9九歩成がまた詰めろになります。

この変化は、後手が手番を取りながら攻め駒をどんどん増やせるので、先手が勝てない展開です。

 

また、問題図から▲8九金と打てば後手の飛車を取れますが、△9七桂成▲7九玉△8九飛成▲同玉△6八銀で仕留められてしまいます。(第2図)

 

玉が犠牲になってしまった

詰めろを防ぐには▲7九金しかありませんが、△5五銀と角を取る手が、△8八金▲同金△同成桂▲同玉△7九角以下の詰めろになるので、先手敗勢です。

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手

上記の失敗例に共通していることは、自玉が危機的状況になっていることです。

つまり、問題図では、何を犠牲にしても自玉の安全度を最優先に考える必要があり、それが▲8六歩なのです!(解答図)

 

角を犠牲に玉の安全を買う

ここで△7七桂成は▲同角で手順に角を逃がしてしまうので、後手は△9七桂成と銀を取る一手ですが、▲同玉で先手玉は耐久力が著しく向上しました。(第3図)

 

角を犠牲にしたことで玉が飛躍的に安全になった

玉が三段目に上がったことで、第1図のような△2九飛成と桂を取る手の威力を緩和していることが自慢です。9八の歩の裏に玉を隠しているので、先手玉は見た目以上に寄りにくい格好です。

 

玉が端に移動すると△9五銀が怖い手ですが、▲同香△同香▲9六歩△同香▲同玉で堂々と応じればノープロブレム。後手は9八の歩が裏切っていて、あと一押しが足りないのです。(B図)

 

よって、第3図では△5五銀で角を取り返すくらいですが、▲9四桂で反撃に出れば先手優勢です。(第4図)

 

角を犠牲に自玉がゼットになった

これは▲8二桂成△同金▲同飛成以下の詰めろ。しかし、

(1)△9四同香には、▲同歩。
(2)△9三銀打には、▲7四桂。

どちらの変化も、先手は2手スキ以上の攻めを継続できるので、案ずることはありません。

 

第4図は、自玉に詰めろが掛からないので、先手の一手勝ちが期待できる局面でしょう。

 

終盤では、駒の損得よりも玉の安全度のほうが、重視すべき評価軸です。なので、角を見捨てて▲8六歩と突く手が最善になる訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2018.11.29)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

毎日次の一手

難易度
(3.5)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: とある格言を実践してみましょう。

 

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

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