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毎日次の一手(2019.5.19)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻防手」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。勝勢に持ち込むことが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲3六角です!

 

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じっと角を設置しておく手が正解でした!


解説

 

問題図は、こちらだけ玉が囲いの中に収まっていることから先手が優勢な局面ですが、きちんと着地を決めないと逆転されかねません。

 

毎日次の一手

例えば、▲2一銀不成で桂を取ると詰めろですね。けれども、△2六金が絶好の攻防手になり、先手は勝機を失います。(A図)

 

他には▲1六歩も魅力的な一手ではありますが、これも△2六金が強敵で先手は思わしくありません。(第1図)

 

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▲1五歩と取り込んでも△2五玉で後手玉の上部が手厚いですね。これは2筋の制空権を掌握されているので、先手の敗色が濃厚です。

 

 

改めて、問題図に戻ります。

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このように、次に後手から△2六金を打たれてしまうと彼我の安全度が逆転してしまうことが分かります。

したがって、問題図では△2六金を許さない手が求められており、それが▲3六角なのです!(解答図)

 

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この手は次に▲3四飛からの詰めろになっているので、後手は△4七となどで攻め合う手は指せません。

また懸案の△2六金にも▲3四飛が成立します。以下、△2四桂▲同歩△2五銀▲2三歩成△同玉▲3三とが進行の一例ですが、これは後手に銀と桂を使わせたことが大きく、先手の勝算が高い局面でしょう。(B図)

 

なので、後手は▲3四飛を打たれないように△3四金と駒を置いておく手も考えられます。しかし、こうなると後手玉は2五へ逃げられなくなりました。よって、今度こそ▲1六歩が効果抜群の一手になります。(第2図)

 

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このような玉の逃げ場がない状態では、「端玉には端歩」という格言の信憑性が高いですね。

後手は△1六同歩と応じるくらいですが、▲2一とで桂を補充しておくのが賢明な勝ち方でしょう。(第3図)

 

これは▲1六香△1五歩▲2六桂という詰めろですね。後手は△2六銀と押さえるのが一案ですが、▲1六香△1五歩▲1一とで振りほどく手段がありません。

第3図は後手は受けても一手一手の寄り筋なので、先手が勝勢と言えます。

 

問題図では、後手玉を2五へ逃がさないことと、自分の玉頭をケアすることを両立することが急所でした。ゆえに、▲3六角が最適な一手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.5.19)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻防手」がテーマです。Let’s challenge!!

 

難易度
(2.0)

目的: 勝勢に持ち込む。

 

ヒント: 敵の戦力を削る常套手段と言えば……?

 

B図から△3三同桂▲同飛成△1四玉▲2五角△同金と進んだ局面です。自玉との兼ね合いを上手に考えましょう。

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



4 COMMENTS

バフェット兄さん

1五玉と逃げるところで、3五玉と逃げた時の変化はどうなるのでしょうか?角を動かすと4七と金で上部に逃げられそうに見えますが⁉︎

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あらきっぺ

はじめまして。

なるほど。仰る通りですね。そこが抜けているのを見落としていました。失礼いたしました。

ただ、第2図の局面は先手の寄せが決まっているので、その後の解説文を修正いたします。

ご指摘ありがとうございました。

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バフェット兄さん

いえいえ、いつも勉強させて貰って棋力が伸びているのだと思います!

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あらきっぺ

そう感じて頂けていると、こちらも毎日ブログを更新している甲斐があります!

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