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毎日次の一手(2019.7.6)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

将棋次の一手

正解は、▲5四銀です!

 

毎日次の一手

大胆に銀を捨てる手が正解でした!


解説

 

問題図は先手が寄せに向かっているところですが、次に△2五桂が入ってしまうと途端に自玉が危険になるので、緩んだ手は許されない状況です。

 

将棋次の一手

ぱっと見は▲6一同金△同金で竜の横利きを開通させてみたくなるところです。けれども、そこからどのようにして後手玉へ迫れば良いでしょうか。(第1図)

 

毎日次の一手

(1)▲8五金は詰めろですが、△6二桂とブロックされて後続がありません。

(2)▲7二金という鋭い手もありますが、△6二金打で辛抱されると千日手模様になってしまいます。

 

[▲6一金△同金]というやり取りは、互いに攻め駒と受け駒を盤上から消しただけなので、攻めとしては前進していないのです。

 

 

改めて、問題図に戻ります。

将棋次の一手

このように、ぶつかっている金を清算してしまうと寄せが遠のいてしまいます。

したがって、問題図ではそのような手段とは逆———すなわち、盤上に攻め駒の数を増やす迫り方が求められており、それが▲5四銀なのです!(解答図)

 

毎日次の一手

これは△同歩と応じるより無いところですが、そこで▲5三金打と放り込むのが狙いの豪打。これで後手の防衛ラインを突破することが可能になります。(第2図)

 

後手は△同金と取りたいのは山々ですが、▲6一金で必至が掛かってしまいます。(A図)

よって、▲5三金打に△7二玉はやむを得ないのですが、▲8四歩△同竜▲6二金寄△8三玉▲2一竜が自玉の安全を図りつつ敵玉に迫る好手順ですね。(第3図)

 

毎日次の一手

2筋に竜を配置しておけば、先手玉には詰めろが掛かりません。対して、後手玉には次に▲8五歩や▲6一竜が厳しい詰めろですね。

第3図は彼我の安全度に著しい差が着いているので、先手がはっきり優勢でしょう。

 

問題図では、5三の地点にスペースを作ることが急所でした。ゆえに、▲5四銀が最適な一手になるという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.7.6)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻め」がテーマです。Let’s challenge!!

 

将棋次の一手

難易度
(3.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 後手陣は端が手薄ですね。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



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