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毎日次の一手(2019.7.9)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻め」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲1四歩です!

 

1筋を攻める手が正解でした!


解説

 

問題図は囲いの形が整っている先手が指しやすい局面ですが、6・7筋が本格的に戦場になると先手の優位性が吹き飛んでしまいます。その前に戦果を上げたいところですね。

 

毎日次の一手

後手は見るからに1筋が弱いので、▲1八飛と寄って戦力を集める手は有力です。

しかしながら、△2四歩で角道を止められると一筋縄ではいきません。(第1図)

 

ここからは▲6四歩△同角▲3六歩が進行の一例です。先手が悪いということはありませんが、具体的に攻めの糸口を見出した訳でもないので、はっきりしません。先手はもう少し良い変化を模索したいところですね。

 

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手

上記の失敗例に言えることは、5七の角が目標を見失っていることです。

したがって、問題図ではこの角をより一層、攻めに参加させる手が求められており、それが▲1四歩なのです!(解答図)

 

これは△同歩と取る一手ですが、▲1三歩△同香▲同角成と強襲するのが鋭い着想です。以下、△1三同玉▲1八飛までは必然ですが、後手はすこぶる端が受けにくいですね。

角香交換は過激なようでも、端を攻めるという観点で見れば香のほうがレートが高いので成立しているのです。(第2図)

 

なお、ここに至る手順のどこかで▲6四歩△同角の利かしを入れておく手もありますが、それは損な交換になります。理由は後述します。

後手が▲1四飛を受けるには△2四金くらいですが、▲2七香△1五金▲2八飛執拗に金を狙えば攻めが繋がります。(第3図)

 

先手は金を入手すれば▲6三金や▲3四金が楽しみですね。後手がそれらを同時に防ぐなら△5二角ですが、▲4三歩が軽妙な一手で、やはり攻めは止まりません。

 

なお、もしここで[▲6四歩△同角]の交換が入っていると、△6六歩で面倒なことになりますね。相手に歩を使える場所を増やしてしまうと、攻め筋が広がってしまうので注意が必要です。(A図)

 

 

「不利なときは戦線拡大」という格言がありますが、これは裏を返せば、有利なときは争点を絞れということになります。ゆえに、問題図では▲1四歩で端だけを集中的に攻める手が有効になる訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.7.9)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻め」がテーマです。Let’s challenge!!

 

毎日次の一手

難易度
(4.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 是が非でも実現したい手を見極めてください。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!



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