元奨励会三段が将棋をテーマにあれこれ書いています。

毎日次の一手(2018.11.6)

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。 

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

まずは、昨日の解答を記します。良さを求めることが目的でしたね。

 

正解は、▲5五歩です!

 

△4五歩の威力を和らげるために、歩を捨てる手が正解でした!


解説

 

問題図は、後手が銀を繰り出して、4筋からの攻めを目論んでいます。

 

次に△4五歩と仕掛けてくることは、火を見るよりも明らかですね。なので、その攻め筋にどう備えるのかが、この問題のテーマです。

 

相手が狙っている場所を補強するのは受けの基本なので、▲5七銀と4筋を厚くする手は自然です。しかし、後手は構わず△4五歩▲同歩△同桂▲同桂△同銀▲4六歩△同銀▲同銀△同角と突撃してくるでしょう。(第1図)

 

お子ちゃまのような攻めですが、先手玉はそこまで堅くは無いので、なかなかどうして侮れません。

次に、△1九角成▲同飛△4七飛成の素抜きを喫してはアウトなので、第1図から▲4六同金△同飛までは妥当な進行ですが、少なくとも4筋を食い破っている後手の言い分は通っています。

 

どうも、相手の攻めを真正面から受け止めるのは芳しくないようです。では、問題図から▲3五歩と先攻する手はどうでしょうか。これで良ければ、△5四銀と上がった手を咎めています。

 

ですが、▲3五歩にも△4五歩が成立します。以下、▲3四歩△4六歩▲4二歩△同飛▲3三歩成△同金で、先手は桂得の戦果を上げますが……。(第2図)

 

先手は金取りが残っているので、▲5七金と逃げるくらいですが、△4七歩成▲同金△3七角成で先手は突破を許してしまいます。(A図)

 

問題図に戻ります。

先手はなぜ△4五歩と突かれるだけで、ここまで損害を被ってしまうのでしょう。最大の理由は4七の金の存在です。ここに金がいるので、△4五歩の当たりがかえって強くなっているんですね。

 

つまり、問題図では△4五歩に対してまともに相手をしない手が求められており、それが▲5五歩なのです!(解答図)

 

これを△同角と応じると、▲5六金△6四角▲3五歩で先手良し。今度は金を5六へ移動しているので、△4五歩の威力が弱体化しています。(B図)

 

したがって、▲5五歩には△同銀と応じますが、▲6五角が絶好の攻防手。以下、△2二金▲3五歩で、先手のカウンターが決まりました。(第3図)

 

銀を呼び込んているので、△4六銀と進出されますが、この攻めは後手の飛車が攻めに参加しないので、怖くありません。▲4六同金△同角▲3四歩と攻め合えば先手が良いでしょう。将来の▲8四歩や▲7五桂が楽しみですね。

 

また、第3図から△4五歩は、▲3四歩△4六歩▲3六金で後手の攻めは空を切っています。(第4図)

 

4七の地点を受けていることも、▲6五角の恩恵ですね。後手は角と銀が重たい配置で、満足に機能していません。第4図は後手の攻めをいなした先手が優位に立っています。

 

問題図では、△4五歩を正面から受け止めるのではなく、その攻めを緩衝させることが急所でした。4六の地点は後手の攻め駒が集中している場所なので、そこで戦うのは得策ではありません。▲5五歩を突くことで、争点を4七にずらしていることに注目していただきたいです。

 

 

毎日次の一手 (2018.11.6)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

難易度
(3.5)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: どの損を甘受するのが良いのか、比較してください。

 

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

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