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毎日次の一手(2019.5.1)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「攻防手」をテーマに問題を出題します。

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。問題に齟齬がないように注意しておりますが、人間なのでミスがあることもございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。優位を維持することが目的でしたね。

 

悪手探し

選択肢

(A)▲2一飛成
(B)▲3四飛
(C)▲3五馬
(D)▲4四銀

(B)と(C)と(D)です!

 

悪手探し

 

 

▲3四飛と▲3五馬と▲4四銀が悪手でした。


解説

 

まずは、何故これらの手が悪手なのかを説明します。

 

(D)の▲4四銀は、選択肢の中では最も自然な手ですね。ただ、△2四銀と飛車を取られたときに先手は思わしい手段が見えないのです。(第1図)

 

平凡な応手は▲3七金ですが、△4八飛▲7七玉△2五桂と攻められると駒損確定の上、玉型も不安定なので先手は面白くありません。

また、▲7一飛△4一歩▲7三飛成△4八とで互いに金を取り合う変化も考えられますが、後手のほうが効率よく相手の金を取れているので、先手が非勢を言えるでしょう。(A図)

 

このように、問題図から平凡に飛車を取り合ってしまうと、先手は4八の金取りが残っている分、芳しくないのです。

 

次に、(B)の▲3四飛を見ていきましょう。

これは、先ほど記した「平凡に飛車を取り合う変化は先手が不満」ということを踏まえた一着ですが、△4五飛で銀を取られたときに何をすれば良いでしょうか?(第2図)

 

相変わらず、4八の金が負担になっていることは一緒ですね。▲5八金と受ける手が最も粘りある手ですが、△4四銀打が手厚い防壁。先手は次の△3三歩や△7五飛という狙いに対処できません。よって、これもアウト。

 

最後に、(C)の▲3五馬について解説します。

これには△同銀と応じる一手ですが、▲4四飛△同銀▲同銀と進めることで後手の守りを手薄にできることが▲3五馬と指した利点です。

ですが、その局面で△4八とと金を取られると、先手は一手負けコースに足を突っ込んでいるのです。(第3図)

 

後手玉は現状、ゼットに等しい格好なので、先手は受けに回っても未来がありません。

なので、ここでは▲3四桂と攻め合いを挑めないと話がおかしいのですが、△5八飛▲7七玉△7六金▲8八玉△7八飛成▲同玉△8六桂で先手玉は仕留められてしまうのです。(第4図)

 

(1)▲同歩は△6七角から簡単に詰んでしまうので、(2)▲同銀と取るよりないですが、△6七角▲8八玉△8七金▲同玉△8六歩▲同玉△7六金で詰んでいます。(B図)

途中の△8六歩で銀を取れるようになっていることが、△8六桂を捨てた効果ですね。

 

話を整理すると、▲3四飛や▲3五馬や▲4四銀では、将来、4八の金を取られたときに攻め合い負けしてしまいます。ゆえに、これらの手は悪手なのです。

 


他の手について

 

上記の失敗例に共通していることは、どれも先手は玉の安全度で劣っていることです。(A)の▲2一飛成を指すことで、その懸案を改善することができます。(第5図)

 

△同玉▲4四銀△4八とまでは必然ですね。そこで▲3三桂が眼目の一手。後手は△1二玉と逃げるのが妥当ですが、この利かしを入れてから▲3五銀で銀を取るのが先を見据えた手順になります。(第6図)

 

さて。後手にとって自玉に詰めろが掛かっていないこの局面は、敵玉を仕留めるチャンスです。最も魅力的なのは△5八飛▲7七玉△3五銀でしょう。銀を補充しながら△7六金からの詰めろになっています。

 

一見、先手敗勢を思わせますが、そこで▲6七銀が頑強な受けで先手は勝機を引き寄せることが出来ます。(第7図)

 

後手は次に▲3五馬が来ると自玉が受け無しになるので、飛車を逃げている余裕はありません。

したがって、△7六歩▲8八玉△7七銀と襲い掛かってくる手が予想されますが、▲同桂△同歩成▲同玉△7六歩▲同玉と飛車取りを維持した対応をしておけば、凌ぎ切れます。(第8図)

 

先程と同様、飛車が逃げれば▲3五馬がありますね。

また、△7四歩には▲5八銀△7五歩▲7七玉で大丈夫でしょう。二枚目の飛車を入手すれば後手玉には▲1三飛からの詰み筋が発生します。

 

この変化のキーポイントは、▲3三桂と放り込んだ手と▲6七銀で防御を固めた手の二つです。これらを指したことにより、彼我の玉型に差を着けたことに注目していただきたいです。

 

問題図では4八の金を取られても、玉の安全度で勝る状況を作ることが要点でした。▲3四飛や▲3五馬や▲4四銀はその条件を満たしていないので、悪手になってしまうという訳ですね。

 

 

毎日次の一手 (2019.5.1)

 

それでは、今日の問題です。冒頭に記したように、今月は「攻防手」がテーマです。Let’s challenge!!

 

攻防手

難易度
(3.0)

目的: 優位を維持する。

 

ヒント: 局地的な戦いではありません。盤面を広く使いましょう。

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

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