どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。
なお、今月からテーマを持って、問題を出題しようと思います。11月は、「受け」がテーマです!
・問題は、あらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。
・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。
・「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。
まずは、昨日の解答を記します。
角を投資して、自陣を固める手が正解でした!
解説
改めて、問題図を形勢判断してみましょう。
玉型は、後手のほうは安全です。先手玉は次に△4九角▲6八玉△5八銀というパンチを喫すると、たちまち受け無しですが、後手玉はまだ憂いがありませんよね。
駒の損得は、先手が香を二枚、得しています。
駒の効率は、互いに遊んでいる駒が無いので互角でしょう。
状況を整理すると、現状は[先手の駒得VS後手玉の安全度]という構図であることが読み取れます。
それを踏まえると、問題図では先手玉の安全度を向上させれば、形勢を好転することが期待できますね。
部分的には、▲6八銀と上がる手が受けの形です。ただし、この場合は△2七歩で痺れてしまいますね。(A図)
では、▲9二飛はどうでしょう。これは、合駒請求することで、自玉を安全にする意図です。しかし、△8二歩が小味な受けで、先手の思惑は外れてしまいます。(第1図)
▲同飛成は△7二金で、竜を弾かれてしまいますね。先手は手番を渡すと、やはり△2七歩が痛打なので、8二の歩を取ることはできません。そうなると、▲9二飛は無駄打ちに終わるので、もったいない一手になります。
つまり、問題図では△4九角と△2七歩の両方の攻めを防ぐ手が求められており、それが▲2七角なのです!(解答図)
これで先述した二つの攻め筋をシャットアウトしていることが分かりますね。次は▲4八玉で飛車を詰ます狙いがあります。
解答図では、△4五桂が最も怖い攻めです。(1)▲同銀は△5七桂成。(2)▲同角は△4九角がありますね。ですが、(3)▲6八銀が冷静な対処で、先手が凌いでいます。(第2図)
中央に利きを増やしておけば、△5七桂成で突進されても大丈夫ですね。いったん、後手の攻めを受け止めてしまえば、駒得している先手に分のある戦いになるでしょう。
問題図では、先手が駒得しているので短期決戦を回避するような手が必要な場面でした。なので、▲2七角で防御を固める手が有効な一手になった訳ですね。
毎日次の一手 (2018.11.1)
それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!
目的: 均衡を保つ。
解答は明日に発表いたします。お楽しみに!
初めまして、30年ぶりに本格的に将棋を再開しようと色々最新情報を集めていましたら、ここにたどり着きました。どうせなら、昔の強さ(初段も持っていません)に戻りたいし、もしかしたら、昔より強くなりたいので、色々勉強させて下さい。
はじめまして。
貴殿の棋力向上の一助になれれば、幸いです。こちらこそ、よろしくお願いいたします!
荒木先生 今後とも、よろしくお願いいたします!!