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毎日次の一手(2018.11.23)

毎日次の一手

 

どうも、あらきっぺです。今日も次の一手に取り組んでいきましょう。

今月は、「受け」をテーマに問題を出題します。 

 

注意事項

 

・問題は、主にあらきっぺが指した将棋を基に制作しております。なるべく、答えが一通りになるように局面を編集しておりますが、人間なので当然、ミスはございます。大らかな目でご覧いただけると幸いです。

 

・問題の難易度としては、主に有段者を対象に想定しております。したがって、級位者の方々には、些か荷が重いかもしれません。ただし、解答及び解説は丁寧に記しておりますので、難しければ解答だけでもご覧ください。

 

「ご挨拶」の記事でも記している通り、問題の無断転載は、ご遠慮お願い致します。

 

昨日の解答

 

それでは、答え合わせです。良さを求めることが目的でしたね。

 

毎日次の一手

正解は、▲2四歩です!

 

棒銀を遊ばせる!

棒銀を遊ばせるために、角を捌きに行く手が正解でした!


解説

 

問題図は、8筋を攻めるために後手が棒銀を繰り出してきたところです。どのようにして△8六歩からの攻めを受けるかが、先手の課題ですね。

 

毎日次の一手

6四の歩が浮いているので、▲6四角は目につくかと思います。ただ、それは△7三金で弾かれると、角取りと△8六歩という二つの狙いが残ってしまうので面白くありません。

 

では、それを踏まえて▲7七金と受ける手はどうでしょうか。△8六歩▲同歩△同銀には、その瞬間に▲6四角と出れば、飛銀両取りになりますね。(A図)

 

しかしながら、▲7七金には△8六歩▲同歩△7三金が好手順で、先手は受けに困ることになります。(第1図)

 

棒銀を捌く準備

次の△8六銀を防ぐには、▲6八角と引くしかありません。ですが、△6五歩▲同歩△8六銀と突進されて先手苦戦です。(B図)

 

改めて、問題図に戻ります。

毎日次の一手

▲7七金は、数の力で棒銀を受け止めようとした意図でしたが、ここではどうも芳しくないようです。

 

「受け止める」という方法が上手くいかない場合は、「受け流す」という方法を考えたほうが良いでしょう。その具体的な手段が▲2四歩なのです!(解答図)

 

棒銀を遊ばせる!

△2四同歩▲同角までは必然ですね。そこで、(1)△2三歩は、▲3三角成△同銀▲9六歩で跳ね返すことができます。(第2図)

 

棒銀を撃退

後手は勢い、△8六歩と突いていきますが、そのタイミングで▲7一角と打てば、後手の攻めは頓挫します。(C図)

 

▲2四同角の局面に戻ります。(途中図)

 

棒銀に空を切らせる

△2三歩では上手くいかなかったので、後手は、(2)△2四同角▲同飛△2三歩と応じる手も考えられます。けれども、強く▲3四飛と横歩を取る手が好判断で、先手は優位を掴むことができます。(第3図)

 

後手の棒銀を遊ばせる

後手は棒銀を捌かないと話にならないので、△8六歩▲同歩△同銀と攻め込んできますが、やはり▲7一角が急所の一撃。以下、△7二飛▲6四飛で先手のカウンターが決まりました。(第4図)

 

棒銀に空を切らせた

(1)△7一飛には、▲6二飛成。
(2)△6三歩には、▲6二角成△同飛▲7四飛。

いずれも、先手の飛車が暴れまわっており、後手はうまく対処できません。

 

第4図は、後手の棒銀に空を切らせることが出来ているので、先手が上手く立ち回ったと言えるでしょう。

 

雁木は8筋が弱い囲いなので、棒銀に対して真正面から受け止めるのは得策ではありません。なので、さっさと戦いを起こして棒銀に空を切らせるような構想が有力になりやすいです。今回の例は、その典型的なパターンでしたね。

 

 

毎日次の一手 (2018.11.23)

 

それでは、今日の問題です。Let’s challenge!!

 

毎日次の一手

難易度
(3.5)

目的: 良さを求める。

 

ヒント: 7八の金が浮いていることに注意を払ってください。

 

 

解答は明日に発表いたします。お楽しみに!

2 COMMENTS

guttyo

8筋と角道をケアする7七桂かなぁ
と思いましたが、外れました

次回は3八飛車で躱せば何ともないように見えますがどうなんでしょうか、、

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あらきっぺ

▲7七桂には、△8六歩▲同歩△同銀▲8五歩まで形を決めてから△6三金と指されると、将来の△7三桂→△8五桂が防げないので、受け止めることができません。

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