どうも、あらきっぺです。
以前、Twitterで述べたように、第4回桐山清澄杯のS級において、優勝することが出来ました。
第4回桐山清澄杯にて、優勝しました!
なお、この大会は25分切れ負けなのですが、水匠との百番勝負の経験を活かすことが出来たように思います。
結果もそうですが、それ以上に練習の成果をきちんと出せたことが嬉しいですね。 pic.twitter.com/nBlDs7tjjs
— あらきっぺ (@burstlinker0828) December 19, 2021
今回の記事では、優勝するためにどんな取り組みを行っていたのかということを綴っていきたいと思います。
目次
【事前準備編】
大前提 普段から将棋の勉強に取り組む
最初に断っておきたいことは、将棋を指すときに高いパフォーマンスを出すためには、日頃から将棋に接する時間を投資しておく必要があるということです。
自分の経験から言わせてもらうと、半年間、駒を触らなかったらメチャクチャ弱体化しました。他の元奨励会員の方々も、異口同音に棋力は劣化したと仰っていますね。
確かに、近年はアマ大会で元奨励会員の活躍が目立つけど、それは彼らが研鑽を積んでいるから。努力する者が勝つ。ただ、それだけの事。 https://t.co/YGND1Uu7Pk
— あらきっぺ (@burstlinker0828) April 25, 2019
学校のテストのような、範囲が狭く、かつ出題内容も把握できるという課題であれば一朝一夕の勉強でも何とかなるケースはありますが、こと将棋に関してはそういう姿勢が通用するフィールドではありません。特に、昨今は将棋ソフトの普及に伴い、将棋の概念や定跡が変化するスピードが速くなっているように感じます。
という訳で、「明日は将棋の大会だから、たまには練習しておくか〜」という姿勢では(よほどの天才ではない限り)結果が残せないと考えます。たとえ短い時間でも構わないので、日々の積み上げを継続したいものですね。
取り組み1 作戦を完全に決めておく
さて、ここからは前日準備の話に入ります。まずは作戦を立てます。
ちなみに、私は客観的に見てもかなりレパートリーが多いタイプだと思います。ベースは居飛車党であり、相居飛車の主要戦法(角換わり・矢倉・相掛かり・雁木・横歩取り・一手損角換わり)は先後に関わらず全て指します。実際、私はプロ棋戦に出場させて頂いたときも、全て違う戦型の将棋を選んでいました。
朝日杯 出口若武四段戦
朝日杯 大石直嗣七段戦
朝日杯 村田智弘七段戦
加えて、頻度は少ないですが、振り飛車(持ち球は先手中飛車、四間飛車、三間飛車、角交換振り飛車)を採用することもあります。電竜戦に出場した際には、一局だけですが四間飛車を指しました。
まぁ、最新戦法の事情というブログを四年近く書き続けている上に、人間とAIの棋譜を見まくっているので自然とレパートリーは増えますね。要するに、何でも指す訳です。
なので、これまでの大会では対戦相手が決まったら「何を指そっかな〜」と気分で考えたり、「この方は矢倉系のどっしりした将棋が得意だから、横歩系の軽快な将棋にするか~」といった要領で相手を見て作戦を選んでいたのですが、
こ れ が 良 く な い !
というのも、戦型選択に関しては事前に決められる部分です。ならば、対局が始まる前にきちんと決めておく方が絶対良いでしょう。切れ負けの将棋は時間との戦いでもあるので、局面が未知ではない範囲は時間を節約した方が良いに決まっています。
また、ここ最近は、リソースには限度があるので、それを本当に大事な部分で使うことの方が遥かに重要とも考えるようになりました。なので、「作戦をどうしよう」と考えることそのものが勿体ない。そんなことは試合当日に考えることではありません。予め決めておくべきことなのです。
そうして意思決定の回数を減らして、リソース(ここで言うリソースとは、集中力、思考力、精神力を意味します)を温存した方が効率的に戦えると判断しました。そんな訳で、前日は戦法ごとに選ぶ戦型をリストアップして、バシッと作戦を決めておきました。
なお、作戦が妙に多いなと感じられた方は鋭いですね。これはバックアップのためです。
絞るなら、もっと少なくすることも出来ます……が、自分の用意している策に不備がある可能性は捨てきれません。例えば、トーナメントの一回戦で「結果は幸いしたが作戦負けだった」という内容だったとします。そうなると、二回戦以降もその持ち球を投げるでしょうか?
これは人によると言えますが、筆者の場合は正直、無理です。精神衛生上、良くないですね。そういった不安を払拭するために、作戦は複数用意しておきました。
取り組み2 大会を想定した持ち時間の対局を指しておく
これは、ぶっつけ本番というシチュエーションを防ぐためです。
将棋に限らず、人間の学習(練習)は反復と反芻が基本だと考えています。なので、初めの一回目から成功するなんて、(よほどの天才でもない限り)期待できないでしょう。
桐山清澄杯が25分切れ負けというルールは事前に把握していたので、20分切れ負けの将棋を指して疑似体験をしておきました。相手ですか? 水匠に決まってるじゃないですか笑
ちなみに、持ち時間を20分にしたのは、少し短めの持ち時間で練習しておけば本番が楽になるからと考えたからです。陸上選手の高地トレーニングと似たような理屈ですね。
取り組み3 明日の朝食や服装を決めておく
これも意味としては[取り組み1]と同一です。すなわち、「意思決定のリソースを節約すること」が狙いですね。
ちなみに、個人差はあるそうであるが、人間は一日に35,000回ほど決断を行うそうです。
参考記事1 https://go.roberts.edu/leadingedge/the-great-choices-of-strategic-leaders
参考記事2 https://studyhacker.net/decision-fatigue
そして、将棋を指す場合、この意思決定の回数がさらに増えることが予想されます。その上、将棋の決断はやり直しが利かないので、日常生活の決断よりも負荷が強いように感じます。
大会に出場する日は将棋にリソースを全振りしたいので、(なるべく)他の部分にリソースを費やしたくはありません。将棋以外のことも、事前に決められることは全て決めておくほうが良いと判断しました。特に、食事や服装はひとたび悩み出すと、なかなか答えが決まらないものですから。
……そういえば幼稚園の頃、先生に「明日の用意をきちんとしてから寝ましょう!」って言われてた気がしますね笑
【当日編】
取り組み4 対局の30分前までにコーヒーを飲んでおく
これは筆者がコーヒーが好きという理由もありますが、それ以上にカフェインを摂取することによる軽い覚醒作用に期待している意味の方が大きな理由です。
将棋を指すときは脳のパフォーマンスを高めておきたいので、そういった効果があるものは積極的に取り入れておきたいものでしょう。
なお、「30分前までに飲む」ようにしているのは、カフェインが効いてくるまでに掛かる時間がそれくらいだからです。
参考記事1 https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1596420944400/#mokuji_3
参考記事2 https://www.nestle.co.jp/stories/nestle-naze-vol6
また、カフェインの効果が持続することを考慮すると、あまりに早すぎるタイミングで飲むのも非効率的。なので、30分を目安にしました。
取り組み5 タイムマネジメントを徹底する
突然ですが、将棋の勝利条件は現行のルールだと、
(1)相手の玉を詰ます。
(2)入玉宣言法を用いて点数勝ちをする。
この二通りです。
しかし、これが切れ負けの対局になると、(3)相手の持ち時間を切らす。という方法も追加されます。ゆえに、持ち時間の管理には過敏にならざるを得ません。特に、筆者のような長考派タイプのプレイヤーは尚更です。
これについては、水匠との百番勝負で意識的に練習していた部分でもあります。詳しくは、以下のリンクからご覧くださると幸いです。
水匠と100日連続で対戦したら、自分の将棋がどう変わるのか検証してみた
また、前述したように、今回の大会の持ち時間は25分です。そして、この25分をどう配分するかということにも注意を払いました。具体的には、20分をメインに使い、5分を予備として使うことにしました。なお、この配分にした理由は後述します。
ところで、少し話が逸れますが、筆者は将棋ウォーズの3分切れ負けもちょくちょく指しています。いい機会なので、筆者のマイページも紹介しておきましょう。手前味噌ですが、段位と達成率は割と高いのではないでしょうか。もちろん、自力で指していますよ!
ちなみに、3切れでは120秒でリードを奪い、残りの60秒でケリを着けるように心掛けています。常にという訳ではありませんが、優勢の局面を作ってしまえば(評価値で言えば+1000程度のリードを奪えれば)残り時間が60秒でも、ほぼ勝てますね。
というのも、スマホの場合は最短で一手1〜2秒で指せるので、60秒あれば45手くらいは指せます。仮に相手も同じペースで指してきたら、最後の60秒で90手ほど進むことになります。
そして一局が終局する手数ですが、3切れだと流石に160手以内には決着が着きます。それを踏まえると、初めの120秒は70手目くらいまでは使っても良いという理屈が成り立ちますね。70手目と言えば、概ね中盤が終わりに差し掛かる頃でしょうか。そういった局面を迎えたとき、60秒以上の持ち時間があり、かつ優位を築いていることをファーストミッションにして3切れを指しています。
さて、これをリアル対局に置き換えてみます。リアルだと駒の移動に時間が掛かるので、一手あたり最短3秒くらいでしょうか。なので、持ち時間が1分あれば20手指せる計算になります。2分30秒残っていれば、50手ですね。
25分切れ負けで残り時間が2分30秒はかなり切迫していますが、それでも50手は指せるのです。相手と合わせれば100手分。つまり、たとえ持ち時間が切迫していても、60〜70手目くらいまで局面が煮詰まっていて、かつ優勢の局面を作れていればノータイムでバシバシ指す弾丸モードで突っ走っても勝ち切れる射程に入っている訳です。
とはいえ、現実的に考えると、残り時間が2分30秒になるまでじっくり時間を使う姿勢はリスキーでもあります。これはあくまで、机上の空論でしょう。なので、余裕を持って持ち時間が5分を切ったら弾丸モードに移行しようと決めました。これなら相当に安心感があります。ゆえに、20分をメインに使い、5分は予備にするという時間配分にしました。そういったことを意識して、対局に臨んでいましたね。
また、メインの20分の時間の使い方にも言及しておきます。
[取り組み1]で述べたように、序盤は作戦を予め決めているので、一手辺り3秒ペースで指すことが出来ます。序盤が40手と仮定すると、自分が指す分は20手なので、20×3=60秒の消費となりますね。
ただ、現実的には定跡を思い出すことに時間を取られますし、筆者は「初手に20秒時間を置く」というルーティンがあるので、もっと消費することになります。ゆえに、序盤は4分を目処に消費することにしました。
さて、残された時間は16分ですが、このうちの15分を中盤につぎ込んでしまいます。
はぁ!? 15分!? と、思われた方も多いのではないでしょうか。ただ、筆者にとってはこれが最適解です。
ちなみに、どんな場面で時間を投資するのかというと、方針の岐路であったり、似たような意味の選択肢が複数ある場面でドカンと使います。具体的に図面を用いて説明しましょう。
こちらは桂が詰まされているので、その前に何か仕事をしなければいけません。
プランとしては、(1)△3八角▲2八飛△5六角成と進め、桂損の代償に馬と持ち歩の多さで勝負する。(2)△8八歩▲6五歩△8九歩成▲5五桂△6六桂と激しく斬り合う。この二つです。そして、これらは全く方向性が異なるので、こちらの選択によって将棋の性質が変わることが分かります。
ちなみに、この局面を迎えたとき、筆者は19分の持ち時間がありました。そして、ここで10分投資してそれらの是非を比較します。まぁ、客観的に見ればぶっ飛んだ時間の使い方をしていますね。ただ、ここで方針を決めてしまえば、あとはその流れに沿った手を選んで行けば良いので時間を使う場面は激減します。よって、ここで投資する意義は大きいと判断しました。
もう一例、紹介します。
相手が桂交換を迫ってきたところ。
これを素直に▲同桂成△同角と進めると、相手の角を好位置へ運んでしまうので損な取引です。ゆえに、こちらは桂を取らない手を選ぶことになりますね。
そうなると4五の桂を支えることになるのですが、それが▲4六歩なのか▲4六銀なのか▲5六銀なのかは悩ましいところでした。加えて、こちらは▲5三歩を利かすのかどうかといった選択肢もあります。
これらの手はどれも意味が似ていますが、その後の展開は微妙に味が異なります。こういった僅かな違いを比較検討するのは難しいので、時間を投資する場面になりますね。ここも8分くらい使ったように記憶しています。
将棋は中盤戦になると、こういった難所を必ず一度は迎えるものです。ただ、15分あれば、それなりに納得できる答えが出せることは確かですね。これで中盤を乗り切るように意識していました。
ところで、そんなに中盤に時間を投資してしまったら、終盤は一体、どうするんだよ? という疑問が生まれてきますね。これについては、次項で述べます。
取り組み6 終盤は詰み以外の部分は時間を使わない
これが筆者の出した答えです。殆ど時間を使いません。弾丸モードが基本姿勢です。全然読まずに指しますね。
なお、弾丸モードで指すためには、「思考の省略」が必要になります。どう省略するのかというと、「終盤戦のストラテジー」に書いたことに則って指します。
この本の紹介記事でも記しましたが、筆者は将棋の終盤は読みの力に頼らなくても、正しい思考法が身についていれば大崩れはしないと考えています。
むしろ、読むことを極限まで省き、適切な思考法に沿って指し手を選択するプランの方が考える時間が大幅にカットできます。ゆえに、切れ負けの将棋ではこちらの方が都合が良いですね。中盤で余った時間と予備の5分を使えば、概ね終盤は乗り切れます。
ただし、詰みに関する部分だけは丹念に読みました。詰みの有無は文字通り勝敗に直結する部分なので、いくら「思考の省略」が必要と言えども、ここだけは雑に扱う訳にはいきません。
なお、この方法は当然ながら、「終盤戦のストラテジー」の内容をきちんとインプットしておくことが必要条件です。まぁ、筆者はこの本の著者なので、流石にここに記した内容は染み付いていますね笑
取り組み7 ランチをしっかり楽しむ
大会に参加するとなると、どうしても普段よりもピリピリした状態になりがちです。無論、そういった緊張感を持って試合に臨むことは悪くないですが、ずーっと緊張状態でいる訳にもいきません。どこかでリラックスする時間も必要です。
いい機会となるのが、ランチです。ここでしっかり休息を取っておけば、午後の戦いが楽になることは言うまでもありません。という訳で、この時間だけは将棋のことを忘れて、思いっきり食事を楽しみます。
今回は、ちらし寿司を食べに行きました。いぇーい!ヾ(≧∇≦*)/
ちなみに、550円でした。大阪は安くて美味しいお店があるものですね。なお、店名は「喜楽」と言います。ごちそうさまでした!
取り組み8 おやつは羊羹やナッツやバナナを食べる
将棋大会で優勝するためには、概ね5~8勝ほど勝たなければいけません。そうなると、途中からは疲れをどう癒すかということも重要と言えるでしょう。
栄養補給という観点から見ると、やはり糖分は欲しくなります。糖分(グルコース)は脳に対する大事な栄養素なので、疲れを感じ始めたら摂取することを心掛けました。
ただ、甘いものなら何でもいいという訳ではありません。以前ならチョコレートをよく食べていたのですが、チョコレートは割と油分があるので、食べている内に何だか気だるさのようなものを感じるときもあります。
なので、今回は油分が少ない和菓子をおやつに選びました。個人的には、羊羹が最高ですね。これなら糖分を補給しつつ、油分を控えることが出来ます。形が崩れないので持ち運びにも便利ですね。大福だと、うっかりペシャンコになってしまいますから笑
また、小腹を満たすという観点では、ナッツやバナナも優秀だと思います。これらは胃もたれを招く心配はありませんし、栄養の吸収も早いので将棋大会のおやつとしては、理に適っていると判断しました。
参考記事1 https://arima.co.jp/nutslabo-blog/%E7%BE%8E%E5%AE%B9%E3%83%BB%E5%81%A5%E5%BA%B7/2020/09/23/2092/#i-6
参考記事2 https://www.health2sync.com/ja/company/blog/banana-carbohydrate#i-9
あと、羊羹もナッツもバナナもコンビニに行けば大体売っているので、入手しやすいことも選んだ理由の一つではありますね。
取り組み9 対局中に休む時間を設ける
これも趣旨としては、[取り組み7・8]と似ています。常に緊張状態でいると体力が持たないので、スタミナ切れを起こしかねません。対局中であっても、休めるときは休むようにしました。これは水匠との百番勝負で覚えたことでもあります。
具体的には、序盤の段階であったり、中終盤で差が着いた局面で相手が時間を使ってきたときに休んでいました。窓の方を見て、外の景色をぼーっと眺めていましたね。
対局中に集中力を欠いた行動を取って大丈夫なんですか? という懸念はあるのですが、ON・OFFの切り替えは、慣れてしまえば息を吸うように出来るものです。これは水匠との練習の成果が一番出せた部分でしたね。
取り組み10 緊張感を楽しむ
将棋大会に参加した方なら実感して頂けるかと思うのですが、大会の午前中は割と雑踏感があって、場の雰囲気はそんなに緊張感が無いんですよね。
ただ、これが佳境を迎えると、人がぐっと少なくなります。また、設営物もどんどん片付けられていくので、会場の様相が変わるんですよね。場合によっては、駒音だけが響くみたいな状況にもなり得ます。そういったときの緊張感は、なかなか日常生活では感じられないものですね。
その上、準決勝くらいまで勝ち進んでくると優勝がチラついてくるので、そちらの意味でもプレッシャーが掛かってきます。緊張感が高まる条件が、麻雀の役みたいにバンバン揃ってくる訳ですよ。麻雀したことはないんですけど笑
こういったとき、「今、緊張してるじゃん! 落ち着け、落ち着け」と心をなだめるのも一つの方法かとは思います。というか、昔の自分はそう言い聞かせていたのですが、こうして自分の感情を抑圧させるのって、それなりにリソースを使うんですよね。なので、最近は辞めました。
代わりに、どう対処しているのかというと、
「普段とは違う感情を味わえて、ラッキーだな」
「限られた人しかこの舞台に立てないんだから、光栄だな」
「おお、ドキドキしてきた。漲ってきた証拠じゃん。ワクワクするな。」
という感じで、緊張感をプラスの方向へ捉えるようになりました。
こういった自分の湧き上がってくる感情を素直に受け入れて、良い意味に変えるというメンタルトレーニングは、ジョッシュ・ウェイツキン著「習得への情熱 ―チェスから武術へ―」という本から学んだことでもあります。
ちなみに、この本はとにかく長いです。ただ、学習法や良いパフォーマンスを出すためのメンタルトレーニングに関しては、有益な情報を大いに綴ってくださっている本だと思います。
また、緊張感を感じたときにワクワクしてきた! と捉えるのは、心理学の観点から見ても理に適っているらしいですね。
勝負において、重要な場面でいかに精神を安定させるか、自分自身の感情をどう扱うかは大事なファクターだと考えます。こういうこと、奨励会員の頃にもうちょっと意識しておくんだったなぁ笑
というわけで、切れ負けの大会で優勝するための取り組みを、自分なりに10個綴ってみました。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
また、最後に一つだけ言いたいことがあります。本当にいろいろと述べましたが、何だかんだ言って一番大事なことは、将棋を心行くまで楽しむということではないでしょうか。「その上で結果がついて来ればハッピー」くらいの気持ちの方が、楽しく大会に臨める気もしますね。
それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!